自転車競技BMXの全国大会で入賞 伊賀市の山﨑さんと田邉さん
広島市で4月に開かれた自転車競技BMXの全国大会「マイナビJapanCup HIROSHIMA2025」の、平らな会場でバランスを取ったり回転したりする技を競い合う種目「フラットランド」で、三重県伊賀市西明寺のBMXスクール「FOURBLOCK」に所属する2人が上位入賞した。
ガールズハイクラスで2位に輝いたのは緑ヶ丘中3年の山㟢橘果さん(14)。昨年度、ロークラスに3回出場し、今回はハイクラスに初挑戦した。
当日は緊張したそうだが、猛特訓したペダルに乗りながら後ろにタイヤを浮かせ、前タイヤを後ろにこぎ、そこから足を入れ替えフロントタイヤのみで足を使ってこぐ技「ペダルスクエーカーtoクロスフットエルク」を初披露ながら決めた。
「他の選手はやっていない技なので気持ちよかった」と笑顔を向ける。受験勉強で競技を離れるが、復活時の再挑戦に闘志を燃やしている。
ボーイズ10‐12クラスで3位に輝いたのは上野東小5年の田邉絢三さん(10)。父が主宰する同スクールで4歳からBMXを始めた。3年生の時、出場した大会で悔しい思いをしたのを機に「競技魂に火がつき」、2年後の大会に目標を立て技を増やすため本格的な練習をスタートさせたという。
今回、初めての全国大会に緊張したと言うものの、上級生相手に3位入賞。両足を前輪に置いて、バランスのみで前に走る技「ハーフパッカー」からジャンプしてフロントタイヤのみでスピンする技「エルク」に入る連続技を披露した。「決めた時は、うれしかった」と話す。
今後、7月に神奈川県横須賀市である大会にエントリーしており、目標は「(全部の技を全部決める)フルメイク!」と力を込めた。
なお広島での大会は予選・決勝と2日間の審査で順位が決まるはずだったが、悪天候のため2日目が中止になり、今回は初日の成績で順位が決定。2人とも悔いが残る結果になってしまったという。