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吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【大減水の河口湖で大型狙い#2】

TSURINEWS

当日唯一の釣果(提供:週刊へらニュース編集部・関口)

テーマは「大減水の河口湖で大型狙い」。大雨大風ローライトののなか、西湖落しで打ち始めた取材初日。ニゴイアタリが続くなか、どうにか40cm超をモノにするもあとが続かずもがき苦しむ。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)

大雨強風ローライト

河口湖の西湖落し道路対岸、竿25.5尺タチ2本弱の底釣り、エサは両ダンゴ、大雨・大風のローライト。

大減水中の同湖だがクリアレイク攻略の条件としては悪くない。ただし気温がやけに低いことだけが不安要素だ。

吉田康雄

「寒いのは強いほうですが、今日は特別冷えますね。手がかじかんできてしまいました」

ダウンを着込みその上からレインウエアを着込んでいるが、それでも体の震えが止まらない。これでアタリでもあれば寒さなんて吹き飛んでしまうのだが、8時に移動し再開して現在1時間が経過するもジャミさえアタらない。やはり冷え込みが影響しているのか。それと大雨が降っているにも関わらず湖水の濁りがそれほどでもない。ただ西川・馬場川・奥川などの北岸エリアの流れ込みと比べ、西湖落しは濁りがあまり入らないことで知られている。

吉田康雄

「濁りという観点からすれば前述のエリアに行くべきだったんですね」

そうなんだよ。だけど大雨でしかも南の強風では北側は入りにくい。悪いけど今回はここで頑張ってもらうしかない。

吉田康雄

「もちろんです。与えられた場所で最善を尽くすのがボクの仕事ですから!」

ずいぶんしおらしいことを言うじゃない(笑)。

そんな余談話しか出てこない状況から脱したのが10時すぎ。まずはあいさつ代わりにニゴイが数尾ハリ掛かりしたあと、またニゴイかと竿を立てる。

ついに竿を絞った(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

すると、ニゴイほどの強引を見せず「もしかしたら」と竿をためていたら、上がってきたのは40cm超の本命だった。

吉田康雄

「釣れちゃいました。でもノルマにはほど遠いサイズです」

でも、いいじゃない。これからますますよくなるかもよ。

群れで行動するヘラブナならば1枚ということはほぼないので即座に次投を入れる。ところが期待に反してウキはうんもすんもなく、さらに1時間が経過。

ニゴイばかり連続ヒット

11時半すぎ、再び吉田の竿が大きく曲がったがどうみてもヘラの引きではなく、案の定上がってきたのは60cm超のビッグニゴイ。

吉田康雄

「河口湖ってこんなにニゴイが多かったでしたっけ?」

数年ぶりに河口湖で竿を出した吉田にしてみると、これほどニゴイが多いとは想像も付かなかったようだ。

確かにここ数年、ニゴイが多くなった。とくにヘラの活性が低い時ほどニゴイラッシュになることが多い。だが当日に限って言うなら、ラッシュというほどではなくニゴイアタリのなかにヘラが交じってきてもおかしくない感じの動きだった。

吉田康雄

「ニゴイの触りってすぐにわかりますよね」

そうなんだよ。マブナみたいにグチュグチュと触って、ヘラみたいに戻りがないことが多いんだよね。しかも口が下を向いている魚にも関わらず意外にカラが多い。

西湖落しの濁りは期待できず(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

追釣がないまま、早くも夕暮れ。このまま終わってしまうのかと思われたが、ここにきて例のカラがひん発するようになった。吉田は期待値マックスでそのカラに付き合っていたが、当の本人もヘラではないとうすうす感づいていたはずだ。

そして、ついに竿が曲がるもやはり正体はニゴイ。しかも1尾釣れるとその後は連チャンでハリ掛かり。

吉田康雄

「終わりですね。寒いなか遅くまで付き合ってもらい申し訳ありませんでした」

時刻は17時すぎ。さて明日はどうするか。西湖落しでやるか、それとも別天地を求めてさまようか。

次回も「大減水の河口湖で大型狙い」です。

<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>

 この記事は『週刊へらニュース』2024年6月14日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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