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【激マズ】インドの空港で食べた寿司が俺の知ってる寿司じゃなかった話

ロケットニュース24

そりゃ、そう。そりゃそうなのである。日本から遠く離れた地で寿司を食べたところで、美味しくないに決まっている。そりゃ、そう。どう考えたってそりゃそうなのである。

だとしても、インドの空港で「SUSHI」の文字を発見した私は未知なるものへの衝動が止められなかった。……が、結果的には私の想像を絶するエクストリーム寿司が現れたのであった。

・ガチで国際食

今さら申し上げるまでも無く、今や寿司は国際食である。海外へ出かけるとかなりの頻度で「SUSHI」も文字を見かけるし、スシローなどの大手チェーン店も積極的に海外進出を果たしている。

特徴的なのは、例えば「日本人オーナーの高級店」ではなく、ふと見れば街角に持ち帰り等のカジュアルな寿司屋があること。英語圏ではロール系の寿司であることが多いが、それでも寿司が世界的グルメとして受け入れられていることは間違いない。

・インドでは

だがしかし、生まれて初めて訪れたインドでは「SUSHI」の文字をビックリするほど見かけなかった。もしかしたらヒンドゥー語で表記されていた可能性は否めないが、経験上、寿司が見当たらない国も珍しい。

私が訪れたのはインド屈指の大都市「ムンバイ」で、世界で10番目にビリオネアが多いとされている街である。なので探せば高級寿司もあるのだろう。ただ「庶民に寿司が愛されている」とは思えなかった。

そんなこともあり、帰国時に空港のフードコートで「SUSHI」の文字を発見した私はトキめいてしまったのだろう。「あるやん!」と。「んもう~、早く言ってよ!!」と。

・感無量

「asia seven」というその店にはラーメンなどもあり、並びには「ケンタッキー・フライド・チキン」や「サブウェイ」があった。やはりインドでも「SUSHI」は、世界的グルメと渡り合っていたのである。

海外の寿司が怪しいとか言ってる場合じゃない、むしろこれはディスティニー。というわけで、最も推していた「アスパラガス アボカド ガーデン ドラゴン」を注文した。

「アスパラガス アボカド ガーデン ドラゴン」は4ピースで650ルピー(約1300円)だったので、ぶっちゃけかなり高い。なにせチャイが1杯10ルピー(約20円)である。空港価格であることを考慮しても、破格の価格設定だ。

で、しばらくしてやって来た寿司は……なるほど。パッと見は「ベジタブルロール」といった具合で、バランスに違和感はあったものの「ガリ」「しょう油」「わさび」も添えられていた。

・ひゃーーーー

インドでようやく発見した寿司。店にはまあまあ行列も出来ていたし、まあ大丈夫っしょ! というわけで、いただきまーーーす……

モグモグ

ん?

ヒィィィィイイイイッッ!!!!!

ダメだ、これはダメだ。理由はいくつもあるのだが、何より酢飯が超すっぺえ! 私が知る酢飯の酸味を遥かに超えた酸っぱさは、脳が勝手に「痛んでるかもよ?」と判断したほど鮮烈だ。

さらに「おはぎ」を連想させるほど米がギュギュギューーーーーッと握られている点もヤバかった。試合開始わずか7秒で、P.K.サンジュン選手のKO負けです。す、すみませんでした!

アボカドやきゅうり、極細が1本しか入っていないアスパラはまだいい。ソースもホットソースだと思えば受け入れられる。ただあまりにも酸っぱい & ギュウギュウの酢メシを私の体は拒否してしまった。

・エボリューション

それでもインド有数の国際空港で、寿司が販売されているという事実は非常に誇らしい。現地の方が召し上がってどう思うのか非常に興味があるところだが、逆にインドの方が「なんじゃこりゃ」と感じるカレーも日本にあるのだろう。

今さら申し上げるまでも無く、今や寿司は国際食である。寿司は我々の想像を遥かに超えて、世界中で進化し続けているのかもしれない。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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