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横浜清陵野球部 初の甲子園出場へ 神奈川初の21世紀枠で

タウンニュース

野原監督(中央)と野球部の選手たち

第97回選抜高校野球大会(3月18日開幕)の出場校を決める選考委員会が1月24日に行われ、21世紀枠で南区清水ケ丘にある横浜清陵高校が選出された。同校の甲子園出場は春夏通じて初。一般選考では横浜高校=金沢区=が出場を決めた。組み合わせ抽選会は3月7日。

横浜清陵は昨秋の神奈川県大会で8強入り。選考委員会は選出理由に強豪私立がひしめく中で唯一、公立校として食い込んだ点や選手の自治を大切にしている点などをあげ、「意識を変え、知恵を使えば、強豪校がしのぎを削る都市でも結果を残せるロールモデルになるのでは」と評価した。

21世紀枠は2001年に導入。一定の成績を残した学校の中から困難な練習環境を克服している等の学校を選ぶ。今回は清陵のほか、長崎県の壱岐高校が選出された。

神奈川の公立校の甲子園出場は、1997年春の「Y校」の愛称でおなじみの横浜商業以来28年ぶり。県立に限ると1954年春の湘南以来、71年ぶりの偉業だ。

発表に歓喜の声なし

グラウンドで山口修司校長から21世紀枠に選出されたことを伝えられた選手たちは、固い表情のまま、歓声をあげたり笑顔を見せることはなかった。続いて野原慎太郎監督(42)から「今まで以上に『いつも通り』を意識して。今日も甲子園に向けた大事な一日」と言葉をかけられ、いつも通り練習に励んだ。山本康太主将(2年)は「勝ち取った出場ではない。甲子園で勝つという目標を達成できるよう、いつも通りチームのスローガン『準備全力最後まで』を実践し全力でやりぬく」と力を込めた。

自治掲げ変革

部員が主体的に話し合って部活動を運営する「自治」のスタイルを確立したのは、今の3年生が2年生だった冬から。守備や攻撃などプレー面だけでなく、環境や食事、レクリエーションといった部門までリーダーを決め、「自治会議」で意見を出し合いチーム作りを進めている。

練習をしない日をウエイトトレーニングの翌日に設けたり、12分で食べきる「集中食い」を取り入れたりと、進化のための試行錯誤を続ける。野原監督は「自分たちの弱さを知っているからこそ、全員が繋がってチームで戦うことができるのが強み」と話した。

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