【駿府博物館】素敵なのは作品だけじゃない!可愛いグッズコーナーも必見の「歌鳥風月のものがたり」展/静岡市
ナビゲーターを務める歌人・田中章義さんが語る短歌の魅力とは?
現在、駿府博物館で開催中の展覧会「歌鳥風月のものがたり」で、ナビゲーターとして「ものがたり」を執筆した歌人の田中章義さん(静岡市出身)。田中さんに短歌と今回の展覧会の魅力について、語っていただきました。
また、アートが好きな人にとって美術館訪問のお楽しみの一つでもある、美術館で購入できる“グッズ”についてもご案内します。
「言葉そのものが短歌」
「人生で、終わりにしたいことは過去形、うれしい気持ちは現在形で表現する。短歌を詠むことは自分のセルフカウンセラーになる」「短歌の31(みそひと)文字を使って、気持ちのカメラマークを使いこなせると動じなくなる」。田中さんは、短歌を詠む楽しみについて、こう語ります。
田中さんが詠んだ短歌、そして日本画、洋画、染色画…。
さらに、BrownButterさんによる落ち葉アート、木彫作家で静岡大名誉教授の杉山明博さんが作った木の造形にも添えられた田中さんならではの「ものがたり」。それら全てが今回の展覧会の大きな見どころです。
本展の魅力については、「五感で短歌を感じるライブ会場」と表現。また「言葉は生きている。展覧会は言葉の植物園。何回来てもその時期に咲く花がある」と笑顔を見せます。
世界観に惹かれた作家の小さな作品購入もお楽しみの一つ
今年、駿府博物館で展覧会を行ったピエニシエニさんの立体刺繍、juno(ユノ)さんの刺しゅうの額装作品、くものおうさんのビーズを使った作品が購入できるのも、「歌鳥風月のものがたり」展の魅力の一つではないでしょうか。
展覧会を訪れたら、ぜひグッズを販売しているコーナーで、足を停めてみてください。
落ち葉アートを手掛けるBrownButterさんのハガキ作品は、色や風合いなど紙質にこだわっていて、落ち葉アートが醸し出す風情をさらに豊かなものにしています。
ぐるりと展示をひと巡りしたら、本展の魅力を凝縮した図録も手に取ってみてほしいです。展覧会の中核となった作品群と田中さんの短歌、紡がれたものがたりが収録されています。
近年、美術館や博物館は作家の活動を応援するため、彼らの作品販売にも力を入れるようになってきました。皆さんも展覧会でその世界観に惹かれた作品に出合えたら、作品を求めることで創作を支援する“推し活”をしてみてはいかがでしょうか。
(駿府博物館副館長・杉山渉)
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■駿府博物館
所在地:静岡市駿河区登呂3-1-1 静岡 新聞放送会館別館2階
開館:午前10時~午後5時
入館料:高校生以上600円
駐車場:アピタ静岡店の駐輪、駐車場をご利用ください。