<30万、返す?返さない?>十数年ぶりに元カレからの電話にドキ!気になる要件は?【まんが】
私はシノブ。夫・息子と3人暮らしをしています。小学生の息子は毎日元気に学校へ通っています。地元にいるためたくさんの友だちもいますし、毎日大変だけど幸せな日々でした……私の元に1本の電話がくるまでは。電話の相手は私がまだ若いころに付き合っていた相手・ユウイチでした。なんとユウイチは、「15年前に貸したお金を返してほしい」と言い出したのです。その額、30万円。返せない額ではありませんが、私はどうするべきでしょうか。
電話の相手はなんと、元カレのユウイチでした。ユウイチは私が大学生のときに付き合っていた相手です。半同棲のような状態で毎日のように一緒にいて、自分で言うのもなんですが、とても仲の良い2人でした。忙しくなりほぼ自然消滅のようなかたちで別れてしまいましたが、私にとってはとても幸せな時間を過ごせた相手でした。
ユウイチのことは、嫌いになって別れたわけではありません。むしろ私にとってはいつまでも好きだった相手です。ユウイチは私にどんなお願いをするのでしょうか……。しかしユウイチからでてきた話は、そんな私の淡い期待を簡単に打ち砕くものでした。
夫や息子と一緒に、幸せな暮らしをしていた私。そんな私の元に電話をかけてきたのは、元カレのユウイチでした。 大学時代に付き合っていたユウイチとは、自然消滅というかたちで別れることになってしまいました。久しぶりのユウイチの声にうっとりとしていた私でしたが、ユウイチから告げられたのは「貸したお金を返してほしい」という言葉でした。 その額、30万円……。なんだか私は冷や水をかけられた気分になってしまいました。
行き詰まっていた私への厚意だよね?返す必要、ある!?
新卒で入った会社はどうも私の肌に合わず、私は次の転職先すら決めずに退職してしまいました。すぐに就職活動を始めますが、再就職先は思うように見つかりません。書類で落とされることもよくあり、私は少しずつ精神的に参っていきました。ユウイチとは半同棲していたこともあり、半分本気で「このまま結婚して専業主婦になろうかな」なんてユウイチに話したりもしていました。
そんな私を見かねてか、ユウイチはある日封筒に入ったお金を私に渡してきました。中には30万円が入っていました。
当時の私に30万円は大金です。私はユウイチの厚意をありがたく受け取りました。そのとき、「再就職するまでは会わない」という約束もしていました。
ユウイチから、「過去に30万貸したこと、覚えてる?」と詰め寄られた私。よくよく思い出してみると、たしかに借りた覚えがありました。 私の再就職が難航していたときにユウイチが貸してくれた30万円。私にとってはとてもありがたいものでした。ところがその後私たちは別れ、返すタイミングを逃した私は、いつしか借りたという事実さえも忘れていたのです。 しかしそれももはや15年も前のこと。今さら返す必要って……あるのでしょうか?
夫「返すべき!」と主張⇒私「貯金が減るのはイヤ~!」
夫は、「借りたお金は返すべき」の一点張り。社会人2年目で30万を貸すのはどれだけ大変か、また返さないことは相手の厚意を踏みにじることになるという主張でした。たしかにそうですが、今貯金から30万円減るのはかなりの痛手です。
夫には、正直「返さなくてもいい」と言ってもらえることを期待していました。でも私の期待していた言葉はもらえず……お金を借りたのは実は友人ではなく、元カレであったことを正直に打ち明けました。
恋愛中のやりとりだったのだから、時間も経っているしお金を返す必要はないのでは? と思うのですが……。
ユウイチにお金を返すとなると、大金なので夫婦として夫に黙っているわけにはいきません。 相談をしてみたところ、夫は一貫して「返すべき」と主張しました。心のどこかでこちらに賛同してくれると考えていた私は、少しだけ面食らってしまいました。 夫の意見が正論であることはよくわかります。しかし借りたのは15年も前の話。正直、「返したくない」という気持ちのほうが大きいのです。そして私は、ユウイチに連絡しないという選択をしました。
地元の飲み会で「お金返さない」宣言!ドン引きの雰囲気
「お金を返さない」という選択をしてから数か月。何度も催促が来るかと思いきや、連絡がきたのはあの一度だけ。私は不思議に思いながらも、内心ほっとしていました。
ある日、私は大学時代の飲み会に誘われました。地元の大学なので、仲良しのみんなもたくさん来ます。久しぶりの集まりなので私はウキウキした気持ちで出席しました。
そこでユウイチの話を振られた私は、数か月前にユウイチから連絡が来たことを話してみることにしました。
ユウイチが私に連絡をしてきた経緯をみんなに話してみたところ、30万円という金額には驚いていたようですが……。きっと「そんな昔のことを今さら蒸し返してくるなんて」と、私に共感してくれるはずに違いありません。
お酒の勢いに任せて私が笑いながら話すと、なんだかみんな静まり返っています。
友だち2人から諭すようなことを言われて、私は内心ムッとしてしまいました。
私は地元の大学に進学したこともあり、いまだに大学のメンバーとはとても仲がいいです。 ある日飲み会に誘われたので出席をすると、ユウイチとの話を振られました。ちょうどタイムリーな話だったこともあり、30万円のことを面白おかしく話したつもりだった私。みんなも笑ってくれると思いきや、なんだか深刻な雰囲気になってしまいました。しかも「返したほうがいいよ」なんて夫と同じ正論も……。 15年前に借りたお金を返さないという選択は、そんなに悪いことなのでしょうか。
不誠実な対応を後悔!30万と引き換えに失ったモノは……
男友達は、ユウイチが「30万円を知人に貸した」と話していたと言いました。たしかに、社会人なりたてで1人暮らしをしている人にとって、30万円はかなりの大金です。その話を聞いて、私はだんだん、自分はかなり非常識なことをしてしまったのではないかと思い始めてきました。
男友達の話に、私は言葉もありませんでした。まわりのみんなも黙り込んでいます。そして誰からともなく「そろそろ帰るわ」「私も……」と言い始め、楽しみにしていたはずの飲み会は白けた雰囲気のまま解散となってしまいました。
私がユウイチに対してどんな不誠実な対応をしたか、友だちにもバレてしまいました。 噂はあっという間に広がり、結果として私のまわりからは地元の友だちが誰もいなくなってしまいました。 「誠実な対応をしないと、今後シノブが困ったことになるかもしれない」と夫からされた忠告を今さらながら思い出しています。自分の不誠実さで、子どもや夫に迷惑がかかってしまう前に、手遅れかもしれませんが、今度こそ返したいと思っています。