9割の人が知らない先発医薬品の自己負担
今年10月から医薬品の自己負担ルールが変更になったが、周知が徹底されておらず、9割の人が知らないという。11月26日「長野智子アップデート(文化放送)」では、元日刊スポーツ編集局長の久保勇人が先発薬の自己負担ルールについて説明した。
久保「薬には、先発薬と特許が切れた後に製造されたが同じ効き目がある価格の安い後発薬の2つがあります。医療上の必要性がある場合を除いて後発薬があるのに『自分はやっぱり先発薬がいい』と先発薬を選んだ時、その患者さんに対し特別の料金を支払ってもらいましょうという制度なんです。先発薬しかマーケットに出ていない場合は先発薬を使うしかないので自己負担はかかりません。対象の薬は1000以上あります。先発薬の特許期間が切れると、たいていの薬は後発薬が出てくるので、長い間、みんなに親しまれている薬、例えば高血圧であったり、花粉症であったり、保湿剤であったり、そういったものの先発薬は全部自己負担が発生する薬に含まれています。では、どういう特別な料金がかかってくるのか、先発薬と後発薬の差額の4分の1は自己負担となるんです。例えば先発薬が100円、後発薬が60円の場合、差額が40円なので先発薬を選んだ患者さんは、その4分の1の10円を負担して下さいというルールなんです」