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【防災】キッチンにある”意外なもの”が停電時に大活躍!気象予報士が実践してみた

Sitakke

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HBCウェザーセンターの気象予報士・星井さきです。

ことしはいくつもの台風が日本列島に大きな影響を及ぼしています。 
台風などの荒天により、風が強まると、飛来物や樹木の倒壊などによって電線が切れたり、電柱が倒壊したりする可能性があるため、停電のリスクが高まります。

また、2018年9月6日の北海道胆振東部地震では、道内のほぼ全域295万戸が停電する、いわゆる「ブラックアウト」が発生しました。
夜は屋内でも屋外でも真っ暗で、家の中でも不安を感じる状況だったと思います。

地震は天気予報と違って、基本的には予測することができません。日頃から備えておくことが大切です。

停電時は、もちろん懐中電灯があると最適ですが、明かりが必要なときにランプ代わりになる「とある食材」があります!

とある食材とは、ツナ缶オイル漬けのもの)です!

【必要なもの】
・ツナ缶(オイル漬けのもの)
・ティッシュペーパー1枚
・缶切り
・ライターやマッチなど
(・軍手があると安心)
(・火事に気をつけて、ペットボトルの水なども近くに置いておきましょう)

これらを使い、ツナ缶を使用した「ツナ缶ランプ」の作り方をご紹介します!
ランプになるのはオイル漬けのものだけで、水煮缶ではできないので、お間違いなく!

ツナ缶ランプの作り方

①まずは、ランプの芯を作るため、ティッシュ一枚を半分に裂き、強めにねじって「こより」を作ります(ツナ缶の高さの2~3倍の長さが目安)

②次に、缶に穴をあけます。タブのついていない底面の中心に直径5ミリほど。ケガをしないように、軍手などを着用することをおすすめします。

③その穴に、ねじったティッシュを奥まで押し込みます。缶からおよそ3センチほどティッシュが出るように、先端をカット。

④数分経つとテッシュに油が少ししみてきますので、そこに点火。
(ティッシュ全体にオイルがしみ込むと火がつかないので、上部1センチほどは乾いたままにしておいてください)

マッチで火をつけます!

やー!

5センチくらいの火がつきました。(部屋が生々しくてすみません)

ツナ缶ランプの効果は?

試しに部屋の明かりを消してみました。想像以上に明るく、心が落ち着くようなちょうどいい明かりとなりました。

なんとこの明かり、1時間強も持ちました!

さらに明かりが消えたあとのツナ缶は、おいしく食べられます。
加熱されて一部変色していましたが、逆に香ばしくておいしかったです。

缶切りがない場合は、通常通りタブからフタを開けて、そこから「こより」を入れる方法もあります。

そして火事には十分にお気を付けください。
ペットボトルの水を横に置いておくようにしましょう。

ランプにもなり、非常食にもなるツナ缶。
優秀な防災グッズとして、おうちに常備しておくことをおすすめします!

ことしで胆振東部地震から6年が経ちます。この機に一度、実践してみてはいかがでしょうか?

文: HBCウェザーセンター 気象予報士 星井さき
札幌生まれ・札幌育ちの気象予報士。HBCテレビの「今日ドキッ!」(金曜日担当)や、HBCラジオの「朝刊さくらい」「気分上昇ワイド ナルミッツ!!!」「カーナビラジオ午後一番!」「アフタービート」で北海道の天気をお伝えしています。

連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」
天気予報のほか、天気に合わせた服装の選び方のヒントなど、HBCウェザーセンターの気象予報士が暮らしに役立つ記事をお届けしています。

※掲載の内容は記事執筆時(2024年8月)の情報に基づきます。写真は過去のHBC「今日ドキッ!」で撮影のもの

編集:Sitakke編集部IKU

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