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DJI Goggles N3レビュー!高性能低価格ゴーグルの誕生でFPVのハードルが消滅!?[Reviews]Vol.86

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FPV操縦を楽しみたい初心者でも手が届く「Goggles N3」をレビュー!廉価版ながら最高コストパフォーマンスのFPVゴーグルだ

通常のスティック型コントローラーによる空撮や、スマホによるドローンセルフィー、そしてGoggles 3と接続したFPV操縦…と、さまざまなドローンの楽しみ方を1台で提供するDJI NEO。とは言え、初めてドローンを購入する人にとって、Neoの57,200円(Fly More Combo)はまだしも、FPV操縦を楽しもうとしてGoggles 3の72,600円を追加で購入できる人は限られていたのかもしれません。

しかし、そのような悩みを一気に解決する廉価版(しかし最高コストパフォーマンス)のFPVゴーグル「Goggles N3」が34,320円という半額以下の価格でデビュー!今回はこの「Goggles N3」をレビューしていきます。

Goggles N3の主な特徴

Goggles N3の主な特徴は下記のとおりです。

DJI Neo と DJI Avata 2 に対応したGoggles 3の半額以下の高性能FPVゴーグル軽量で重量バランスも改善され快適なフィット感ほどよい視野角でめまいを最小限に抑えた没入感を演出メガネもOK!瞳孔間距離調整もいらないかんたん装着仕様

装着してみて驚きなのは、見た目の大きさからは想像できないその軽さです。装着してもずり落ちたり重さでストレスを感じたりすることがありません。

また、筆者は完全なるFPV初心者&メガネ利用者なのですが、メガネを掛けたままでもゴーグルを装着でき、視野角も広く臨場感を損なうことなく"ゴーグル酔い"を低減してくれました。これはまさにライトユーザーにぴったりのFPVゴーグルです。

Goggles N3とGoggles 3の比較

Goggles 3と購入を迷っている方や、Goggles 3は持っているけどもGoggles N3も気になるユーザー向けに細かい比較もしていきたいと思います。

スペック

Goggles N3とGoggles 3のスペックを比較すると、Goggles N3がシングルスクリーンの採用を軸に主要なスペックを最低限確保しつつコストダウンしていることがよくわかります。今回はDJI Neoを接続していろいろテストしましたが、DJI Neoを操縦している中でスペックダウンを感じる場面はありませんでした。

 Goggles N3Goggles 3重量約470g解像度1920×1080px1920×1080px画面サイズ3.5インチ(シングルスクリーン)1画面あたり0.49インチリフレッシュレート最大60Hz最大100Hz視野角54°44°焦点(視度)調整調整機能なし-6.0D〜+2.0D瞳孔間距離調整機能なし56〜72mm映像伝送O4O4遅延DJI Neo 接続時:最小遅延58ms(1080p/60fps)
DJI Avata 2 接続時:最小遅延31ms(1080p/100fps)DJI Neo 接続時:最小遅延 40ms(1080p/60fps)
DJI Avata 2 接続時:最小遅延 24ms(1080p/100fps)最大伝送距離DJI Neo 接続時:6km
DJI Avata 2 接続時:10kmDJI Neo 接続時:6km
DJI Avata 2 接続時:10km最大ビットレートDJI Neo 接続時:50Mbps
DJI Avata 2 接続時:60MbpsDJI Neo 接続時:50Mbps
DJI Avata 2 接続時:60Mbpsバッテリー容量2,450mAh3,000mAh稼働時間2.7時間3時間価格34,320円72,600円

ゴーグル外観

まず目に入るのはGoggles 3と比較して大きいサイズとデザイン。しかしながら、見た目に反して重量はとても軽量。少し大きいだけに、持つと発泡スチロールを持ったときのような違和感があるくらいの軽さです。

少し大ぶりなGoggles N3。しかし、軽量なため装着すると驚くほどストレスはない

Goggles 3と違い、Goggles N3は電源ケーブルが外出しとなっているので少し取り扱いに注意が必要(Goggles 3はバンドに内包されていた)

上面から。少し厚みが目立つがシンプルなデザイン

充電やファームアップデートなどに使うUSB-C ポートとMicroSDカードスロットはゴーグルの上面にある。Goggles 3は下面にあったので充電やアップデート時にゴーグルを裏返す必要があった

ソフトウェアの設定などを変更する際に使用するジョグダイヤルやBACKボタンは引き続き右上に配置

電源ボタンはシンプルなデザインに変更。DJIおなじみのLEDインジケーターはなくなった

後頭部のバッテリー部は Goggles N3も Goggles 3もほぼ同じデザインでバンドの締め込み部にもなっている。N3 は頭頂部用バンドの引掛け部が追加された

Goggles N3と Goggles 3の正面からの比較。N3 ではリアルビュー機能がなくなったので外側カメラはなく、シンプルなデザインとなっている

上面から比較すると Goggles N3の厚みがよくわかる

スクリーン側

スクリーン側のクッションは大部分が布製+鼻のところのみゴム製となっています。Goggle 3のような視度調整機能や瞳孔間距離調整機能はありませんが、Goggles N3は奥行きのあるデザインになっているためメガネを掛けた状態でも装着できます。

メガネを掛けたまま装着可能な深いスクリーン側のデザイン

レンズ部分も瞳孔間距離や視度調整機能がないためシンプル

鼻が当たる部分は薄いゴム製、ほかは布製のクッションとなっている

Goggles N3と Goggles 3を比較するとデザインの大きな違いがあることがわかる

下面の比較。Goggles 3には瞳孔間距離や視度調整をするためのつまみがある

写真左がGoggles N3を装着したところ。写真右がGoggles 3を装着したところ。ビジュアルだけ見るとN3が重そうに見えるが、びっくりするくらい重量バランスが秀逸でストレスはほぼない

メガネを掛けたままでも装着可能なのが Goggles N3の大きな特徴のひとつ。メガネを掛けている人にとってはかなり便利だ

さまざまなサイズ・デザインのメガネを掛けた状態で Goggles N3の装着をテストしたが、まったく問題はなかった

Goggles N3とGoggles 3の大きな違いは、Goggles N3はシングルスクリーンということ(Goggles 3は片目ずつのデュアル)。覗いた感覚だと、Goggles N3は眼の前に物理的なスクリーンがある感じ、Goggles 3は眼の前が全てドローンからの視野…という感じです。

Goggles N3 ×DJI Neoで遊んでみた

普段FPVをやらずゴーグルに不慣れな筆者ですが、Goggles N3を装着してDJI NeoによるエセFPVレースをやってみました。Goggles 3のときはすぐにめまいを起こしたのですが、Goggles N3で操縦していたときはそれほどめまいは感じませんでした(長時間は厳しかったですが…)。

かといって、Goggles N3に没入感がないかというとそんなことはなく、没入感を感じながら楽しむことができました。

DJI Neo × DJI Motion 3限定FPVレース!FPV初心者にはほどよいスピード感とクラッシュしても破損しないタフな機体で楽しめた

FPVに不慣れな4人がきゃっきゃするくらい楽しめる。Goggles N3とDJI Neoの導入のしやすさでこのような場面があちこちで増えそうだ

ちなみに、DJI Neoは多少のクラッシュでは壊れることはなく、おじさん4人できゃっきゃしながら楽しむことができました。クラッシュ後はセンサーを調整するのか一定時間離陸できなくなりますが、それがまたゲームっぽくてよかったです。

FPVのハードルをさらに下げたGoggles N3

DJI NeoでFPVのハードルを下げたDJIですが、Goggles N3ではもはやハードルそのものがなくなりました。Goggles N3とDJI Motion 3がセットになった「DJI Neo Fly More Motion」セットも発売になるとのことで、手軽にFPVレースや撮影を楽しむ風景が普通になるのではないでしょうか。まだ、FPVデビューをしていない方は今がチャンスです!

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