藤枝MYFCの須藤監督が惜敗の仙台戦を振り返り「決めきる力が足りない」。中川風希はJリーグ通算150試合出場の節目でゴールゲット!
J2藤枝MYFCは5月6日、アウェーでベガルタ仙台と対戦し、1-2で敗れました。前半から良い形で相手ゴールに迫ったものの得点できず、逆に、前節同様にカウンターから先制を許してしまいました。その後も決定機を多くつくりながら得点が遠く、後半開始早々に追加点を献上。この日、Jリーグ通算150試合出場を果たしたFW中川風希選手のゴールで追いすがりましたが、反撃はここまでとなりました。須藤大輔監督と中川風紀選手が試合を振り返りました。
須藤監督「もうミスを許すレベルではない」
―試合の総括を。
前節・水戸戦と同じような失点の仕方をしてしまったなと思っています。われわれの時間帯で1本のシュートでやられるというもろさを出してしまいました。そこは突き詰めなければいけない。良い時の立ち居振る舞い、最後まで抗う力が必要不可欠ですが、そこがなくて失点してしまったのかなと思います。相手は一発で決めて、われわれは決められない。その差が如実に出た試合でした。
手数をかけるサッカーをやっているのでミスは多々出てくると思います。ただ、そのミスを、もう許すレベルではない。やはりトレーニングから、入らないのであれば入るまでシュートを打ち続けるだとか、クロスが相手に当たってしまう、合わせられないのであれば合うまでやるとか。ゴール前でもう一歩相手に寄せ切るなど、際(きわ)の部分を徹底して練習しないと、これ以上、上にはいけないと感じた試合でもありました。
戦術もあるかもしれないが、私はそうは思わない。ボールポゼッション、パス本数、パス成功率、ゴール期待値、シュート数、枠内シュート数と、相当良い数字が出ている。足りないのは決めきる力、守りきる力。そこをトレーニングから埋める作業を地道にやり続けていきたいです。
―前節から大幅にスタメンを入れ替えた中で、攻撃では何度も形をつくった。その要因は。
われわれは一人に依存しているわけではないので、誰が出ても同じ絵は描けます。今日はその中で、異なるテイストを出せるメンバーで戦えた。それは今後への良い財産になりました。だが、勝ちながら財産にしていかなければいけない。やはり負けるとチームの士気も下がりかねないので、そこは自信を持って取り組んでもらいたい。数字的には全く悪くない。でも一番大事な勝ち点3という数字だけが取れないというのが現実。理想と現実の境で、しっかりとした戦いができるような準備が必要だと思います。
―前節はカウンターから2失点。今回も1点目は同様の形。これを防ぐために必要なことは。
まず失い方の部分を気をつけなければいけないです。サッカーだから必ず失うことはありますので、カウンタープレスの迫力、ゾーン1(近辺)の選手が奪い返す作業、次にゾーン2がせき止める、そしてゾーン3がしっかりとしたポジションで最後に防ぎ切るというところ。今日で言えばゾーン1、ゾーン2のもろさが出たのかなと感じます。人数をかけている分カウンターを受けやすいサッカーをやっていて、相手も分析をして狙いを持って戦ってきます。それを凌駕するには攻めきる力、決めきる力が必要です。先に決めてしまえばカウンターはくらわないので、その部分をしっかり研ぎ澄ませていきたいです。
中川風希「カズがいいボールをくれた」
ーゴールシーンを振り返って。
点が取れないのがチームの課題の中で、ボックス内に入るということを意識していました。カズ(シマブク)がいいボールを入れてくれたのでラッキーというか。入って良かったです。
ー多くのチャンスをつくった中で得点が遠かったチームとしての攻撃について。
数字を残さないと試合には勝てない。これからの個人の努力や意識で決まるのかなと思います。
ー自身はJリーグ通算150試合目の出場。意識は。
意識はしていないが、こういう時には点が取れるので、自分でも持っているなと思います。
ー次の磐田戦に向けて。
勝利が続かない流れなので(勝ちたい)。お客さんもたくさん入ると思いますし、ビビらずに普通にいきたいです。