ジュビロ磐田の控え組にチャンス到来!? 連敗脱出へ角昂志郎&為田大貴がピッチでの躍動誓う!
まさかの2連敗を喫したジュビロ磐田。15日のヴァンフォーレ甲府戦(エコパスタジアム)は、序盤戦にして早くもJ2優勝、J1昇格のため負けられない試合となりました。一方で、ここまでの4試合は控えだった選手にとっては、出場のチャンスが出てきたことになります。
角昂志郎「必ず自分が点を取って勝たせる」
-レアル・ソシエダードの久保建英選手は、FC東京ユース時代の1学年先輩ですね。
一緒にやってなくて、自分が中学3年生のときに、ちょっと早めにFC東京のユースの練習参加に行っているとき、たまにユースの活動に来ていたって感じで。一緒にプレーしているというよりかは、一緒にその空間にいたぐらいで。親交が深かったわけではないです。プレーは見ていて、それこそプレミアリーグの青森山田対FC東京ユースの試合だったり、あと決勝のヴィッセル神戸対FC東京の試合も、久保さんは出ていなかったんですが、一緒に試合見たりとかはしていました。でも(自分のことは)覚えていないと思います。スーパースターだったので、一緒にプレーはできなかったですけど、生でプレーを見たりできていたので、すごい貴重な経験だったなと思います。
-刺激を受けたようなことは。
トップチームに昇格というか、2種登録かなにかでプレーしていて、ユースにたまに助っ人みたいな感じで来る。すぐに来て、得点決めて、またトップに帯同していくみたいな感じで、いやもうさすがだなっていう感じでしたね。
-平川怜選手(東京ヴェルディ、昨年まで磐田)とは。
(FC東京)U-23で一緒にやったりしていて。そのおかげでジュビロに来たときも仲良くしてくれたりして。同じ東京出身ということもあって、すごく仲良くしてくれていますし。お互い世代別の代表でいろいろな経験をしてたので、すごく通ずる部分もたくさんあったなと思います。
-久保選手の結果は今、気にしてみたりはするんですか。
もちろん。やっぱり、気にしなくても目に入ってくるじゃないですか。久保さんもそうですし、三笘(薫選手、ブライトン)さんもそうですし、ゴールを決めたら自然とSNSを通して入ってくるので、すごく参考にしています。
-筑波大の先輩の三笘選手と親交はありますか。
親交?いや本当に多分、認知されていないと思うんですけど。もっと活躍すれば、認知してもらえるんじゃないかと。
-やっぱりサイドもやって、トップ下もやってというのは、ゆくゆくは代表を考えたら、両方できた方が良いのでは。
今の時代、複数ポジションできなければ結構、厳しい世界だっていうのは理解しますし。だからこそ筑波で培った、サッカーIQみたいなのはすごく生きていて。サイドのプレーだったり、トップ下で出たりというのは、すごく何かいい意味でリセットしながら切り替えられているかなと思っています。
-9日のカターレ富山戦を振り返って。
1本もシュートを打てなかった。(後半から出場)45分あって、1本も打てなかったのは自分の中で課題だったなと思っていて、もちろんアシストできそうな場面はありましたけど、やっぱり自分が決めることが一番手っ取り早いというか、自分の能力で点を取ることが一番重要だと思うので。そういう面も含めて、やっぱりシュートすら打てなかったのは、課題だったんじゃないかなと思います。
-ハッチンソン監督のサッカーはトップ下が重要です。
(磐田の)サッカーが変わって、ビルドアップを重視するようになってから、なかなかアタッキングサードでの迫力だったり、そこからの大胆さっていうのはまだ結構足りていない部分もあって。そういう面のところでは、サンフレッチェ広島だったり、シュート数でいったら多分すごくいい目標になると思うので。やっぱりビルドアップも大事にしつつも、点を取らなきゃ勝てないスポーツなので、やっぱりそういうところも、自分はビルドアップに関わりながら、得点を取らなきゃいけないなっていうのはすごく自覚してます。
-トップ下の佐藤凌我選手との違いを見せるためには。
背後への抜け出しもありますけど。自分の特徴でもあると思うので。ライン間でボールを受ける動きであったり、背後を抜ける動きだったりというのは、この前の試合もできていると思いますし。チームの攻撃を引っ張る良い武器になると思っているので、そういったところはもっと磨いていきたいなと思います。
-次のヴァンフォーレ甲府戦に向けては。
ワイドがすごい強力な選手がジュビロにいて、そこをどのチームも警戒してくるとは思うので。そうなったときにやっぱり中央から背後のランニングというのはすごく大事なポイントになってくると思うので。そういうバリエーション、ジュビロはサイド攻撃だけじゃなくて、中央からもできるというのは今シーズン、すごく大事なところになってくるかなと思います。
2連敗という状況ですけど、結局勝たせるのは個人なので。勝たせられる選手になる準備もできてますし、そうならなきゃいけないと思っているので。次の試合は必ず自分が点を取って勝たせたいなと思います。
-富山戦で今季一番長く試合出てみての感触と、この先について。
今まで試合終盤に出ることが多くて、どっちかというとチームとしての戦い方を気にするというか、ゲームの終わり方みたいなのをすごく気にしてプレーしていたので、あまり自分の良さみたいなのを発揮できなかったというのは、これまでの試合ですごく感じていて。でも45分間試合に出て、すごく自分がゲームをつくっているとまでは言わないですけど、なんか攻撃の中心になっているんじゃないかなというのはすごく感じていたので。長くプレーできたのはすごく良かったかなと思います。
-攻撃で良さを引き出すためには。
ボールを受けることをまったく恐れてないですし、自分がボールを受ければ絶対チャンスも作れますし、前進させられる自信はあるので。そういったところをもう一つ、何かフェーズを上げるというか、そっちのフェーズに今移行してる段階なのかなと思います。
-あとはセカンドボールをどうやってマイボールにするかというのも大事になってきそうです。
どの試合もそうですけど、セカンドボールってすごく重要で、ボールを持ったときだけじゃなくて、セカンドボールを回収するための立ち位置っていうのは自分自身、すごく考えていますし、自分の素早さっていうのは、セカンドボールを回収できることにすごくつながるので、何でもできる選手になっていきたいなと思います。
-甲府戦はホームです。結果にこだわりたいですね。
そうですね。やっぱり勝ちながら成長していくことが大事ですし、今のジュビロにはそれが必要だと思うので。もちろん新しいサッカーを構築していくって、難しいところでもありますけど、言い訳にできないですし、まず勝つサッカーをしつつも、土台をつくっていくことが大事なのかな。やっと何か自分らしさを出せてきたというか、感覚もすごく良くなってきているので、次はどういった形で試合に関わるか分からないですけど、自分を使いたいと思わせるような準備をこの1週間続けていきたいなと思います。
為田大貴、チーム底上げへ「今は試されている時期」
-今季は左サイドバックでのプレーが続いています。
新鮮さとかも含めて、楽しさを感じてる部分もあるので、そこで試合に出れることはシンプルに今は楽しいです。
-徐々に出場時間を伸ばしてると思いますが、手応えなどは。
スタイルが他のチームとは違いますし、サイドバックに求められていることが、今までの概念というか、違ったところが多いので、そこは難しいところでもあります。けど、それにもうまく順応しつつ、自分の与えられた時間と、もちろんルヴァンとか天皇杯とか、出場時間が少ない選手が出る試合っていうのももちろん来ると思いますし、今はチームが昇格するために、出てない選手がどれくらいみんなをプッシュアップしながら、自分たちも食い込んでいけるような取り組みができるかっていうところだと思うので、そこは。
今は試されてる時期だと思いますし、出てない選手がどれくらいチームを底上げできるかっていうところはあると思うので、そこをやっていければなと思います。
-チームが連敗した中で、為田選手が見せていきたいものは。
もちろん自分の質もそうですけど、シンプルにチームとしての質ももっと上げないといけない。シンプルなミスが多い、チャンスをつくってもゴールが決まらない、それは今のチームの現状だと思いますけど、本当に今チームがやっていることっていうのは、もちろんポジティブなことだと思いますし、まだ始まって4試合で、もちろん4連勝できればいいですけど、今4連勝してる千葉だったり、大宮っていうのは昨年、一昨年とずっと積み上げてきて、今があると思うので。
僕らも今年優勝を目指しますけど、徐々に徐々にと言いますか、積み上げが絶対、成果として、結果として出てくると思うので。サポーターの皆さんはもどかしいところだったり、J2だろって思うかもしれないですけど、最初から成功が続くとか、そんな甘いリーグじゃないですし。それはみんな分かって試合に臨んでますし、常に100%で臨んでいるので。チームは本当にJ1で優勝するためのチームづくりっていうのを今年始めたと思うので、その第一発目として僕らがジュビロの歴史にこれから刻めるような1年にしたいと思います。
-他のクラブを上回っていくためには。
もうやるしかないと思います。別に相手に対策されました、相手に合わせてサッカーしましょうというスタイルではないと思うので。僕らがもっとコンディションを上げて、もっと質を上げて、もっとオフ・ザ・ボール、オン・ザ・ボールの動き、そういう一つ一つ細かいところで差をつけていくしかないと思いますし。監督も言ってますけど、日々の積み重ねがないと、J1に昇格して、J1で戦うようなチームはできないっていうふうに日々言っているので。本当にその通りだと思いますし、トップトップでやってる選手っていうのは常に目先というよりかは先を見て行動していました。
-サイドバックは為田選手のキャリアの中で、そんなにやってなかった。
そうですね、もちろんプロとしてやるのは初めてですし。昨年からずっと、途中からサイドバックで試合には出ていました。J1の高いレベルのチーム(セレッソ大阪)でそういうふうにできたという自信もありますし。その中で、やっぱり近くで登さん(登里享平選手)だったり、レベルの高いサイドバックの選手をずっと見てきましたし、そういう選手と競争だったり、練習できたっていうのは自分の中ではすごいありがたいことです。今自分の中でそういう選手を模範としてプレーできているというところで、自分ももっとやらないといけないと思いますし、もっとやれるかなっていうのは感じてます。
-サイドバックのイメージは沸きやすくなっている。
目指すところというか、これはもう全員に共通しますけど、登さんみたいな本当に人も使えて、自分の技術もしっかりしてますし、守備の能力だったり、チームに貢献できる能力を備えつけないといけないと思います。本当に登さんのオフ・ザ・ボール、オン・ザ・ボールのプレーを本当に意識しながらやっている部分もあります。
それは本当に組んでみたら、僕もサイドハーフで何回も登さんと組ませてもらって、やりやすさだったり、質の違いとか、そういうのは本当に肌で感じさせてもらってたので。それが今の自分のサイドバックとしての、もちろんプレースタイルは違いますし、質は全然違いますけど、参考にさせてもらってるところは多々というか、ほぼ登さんを見て、こんなに変わるんだなっていうのは感じてるので、そういう選手になれればなと思います。