アオリイカを求めてイカダでエギング&ヤエン釣り【三重・迫間浦】500g頭にアオリにオオモンハタも手中
10月28日、三重県・南伊勢町迫間浦にある宝成渡船のイカダでアオリイカを狙ってきた。父と釣友の4人でイカダ釣りを楽しもうと計画したもので、メンバー全員気合十分。しかし朝の天気は雨、カッパを着込んでスタートした。
宝成渡船でアオリイカ狙い
エギングの方が、準備が早く、ひと足先に風下にエギを投げていた横井さんが、スタート直後にいきなりイカのアタリを捉えた。
「きましたよ!」と、まだ薄暗いなかで胴寸18cmの本命をゲット。ヤマシタのエギ王Kブルーポーション3号で、スタートダッシュに成功。
それを見てメンバーのテンションは上がったが、そこからアタリはパタリと止まってしまう。風が強すぎてエギングではラインに出るアタリが取れない状況なのだ。
ヤエンで本命アオリイカ
少し遅れてヤエンの準備が整った私も釣りを開始する。風にラインが流されるのでやりにくさを感じつつもアジの動きに注視していると、風と潮の流れとは逆にラインが動いていく。「おや?」と思いラインを軽く張って聞いてみるとアジではない重みがついている。間違いなくイカだろう。
ラインはイカダの足元に入っており角度がつき過ぎているので、すぐにヤエンをセットして落としていく。ヤエンが届いたころを見計らってサオを曲げるとヒットだ!無理せずサオの弾力に任せてやり取りし、すんなり水面まで浮いてきたところをネットイン!本命のアオリイカに笑顔で記念撮影だ。
エギングでコロッケサイズキャッチ
ヤエンで1匹釣れて気を良くした私は、次はエギングで狙ってみようとタックルを準備。エギはヤマシタのエギ王LIVE3号軍艦グリーンをチョイス。
風を横から受ける形でフルキャストしてボトムを感じながらエギを操作してくるが、風が強すぎてかなりやりにくい。やはりヤエンの方が良いかなぁと思いつつも諦めきれず投げ続ける。
平行して面倒を見ていたアジも元気なまま。今日は難しそうだと思っていると、ようやくエギにチャンスが訪れた。ボトムを取って大きくしゃくり上げてからステイさせていたら、風であおられていたラインがピンと張る。手にアタリは感じなかったがアワせると、ここでようやくヒット。抵抗も見せずすんなり寄ってきたコロッケサイズをゲットしてひと安心。
ここからはヤエンに何度かチャンスは訪れたが、良型らしきイカをロープに巻かれたりアジを離したりと数少ないチャンスをモノにできないじれったい時間が続く。
様子を見にきた大将に話を聞くと、別のイカダのお客さんが帰るというので、状況を変えるべくイカダを移動して仕切り直すことになった。
オオモンハタ3連発でリフレッシュ
早速アジを入れて粘るも状況は好転しなかったため、静ヘッド5gにピックアップのツイントラップのワームを付けて根魚に癒してもらう。
ボトムをじっくり探っていくと、アクションさせた瞬間に魚が飛びついてきた。元気いっぱいの強いアタリで上がってきたのは20cmほどのオオモンハタ。同様のアタリでオオモンハタを3連発させて厳しい時間もこれでリフレッシュ。
ヤエンに青物、引きに完敗
次はアオリイカだと気合を入れていると、ヤエンで粘り強く狙っていた吉川さんのドラグがけたたましく鳴り響く。一気に引き出されていくドラグに何事かと釣りを中断すると「青物だと思う」とサオを曲げている。強い突っ込みに耐えながら長期戦を覚悟したときサオがフッ軽くなる。さすがに青物相手にヤエンのタックルでは分が悪かったようでラインブレイク。完敗だった。
ラストは当日最大500g
肝心のアオリイカは、残念ながら活性が上がらず時間ばかりが過ぎていく。アタリのなかった父がついにしびれを切らしてヤエンにチェンジすると、すぐにアジが引っ張られた。ようやく巡ってきたチャンスに、タイミングを見計らってヤエンを投入。水中に沈んでいくヤエンを見届け、しっかりイカまで送り込み、サオ先を細かく上下させてからぐいっとテンションをかけてヒット。サオが大きく曲がり込んでおり、これは良型のようだ。
イカダのロープから引き剥がすように浮かせて取り込んだ1匹は500g級の今日イチサイズ。
雨と風の悪条件下で本命4匹キャッチ
この1匹を最後にタイムアップとなり、本命のアオリイカは全員で4匹。雨と風でやりにくく、さらにアオリイカの活性も低い悪条件だったが、アオリイカの顔が見れたので良しとしよう。
次はアオリイカが大きくなる春の良型を狙ってリベンジしようと誓い、疲れた体にむち打って帰路についたのだった。
<週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年11月15日号に掲載された記事を再編集したものになります。