捕獲例少なく珍しい「エビスザメ」うみがたりで23日(日)まで展示
捕獲例が極めて少なく珍しい「エビスザメ」の展示が上越市立水族博物館うみがたりで20日(木・祝)から始まりました。いったいどんな特徴のサメなのでしょうか?
これがエビスザメの冷凍標本です。今年2月に糸魚川沖で網にかかり死んだ状態で捕獲されました。性別はオス、体長は1メートル40センチで、成長すると3メートルほどになるといわれています。国内では主に、北海道のオホーツク海沿岸や神奈川県の相模湾周辺などに生息しています。
うみがたり飼育員 鈴木涼太さん
「ほかの水族館でも展示していたことがわずかにあるだけ。ふだん目にすることのできない希少なサメ。ほかのサメと大きく違うところが2つある。まずはエラの数」
ほかのサメ
エビスザメ
一般的なサメはエラ穴の数が5対なのに対し、エビスザメは7対あります。こうしたサメは世界でも珍しく、エビスザメとエドアブラザメの2種類だけだということです。そしてもうひとつ大きな違いが…。
ほかのサメ
エビスザメ
うみがたり飼育員 鈴木涼太さん
「背びれの数が1つしかない。体の後ろのほうに1つあるのみ」
名前の由来は口元が笑って見えることから、笑顔が特徴的な神様 恵比寿様にちなみ、エビスザメと名付けられたといわれています。
来場者
「(水族館に)久しぶりに来て珍しい魚に会えるのはラッキー」
「大きくて生きているみたい。ヒレがほかの魚と違うのが分かった」
うみがたり飼育員 鈴木涼太さん
「ひとくちにサメといっても、いろいろな種類のサメがいる。日本海にも特殊なサメ、特別な生き物がいることを知ってもらいたい」
エビスザメの展示は23日(日)までです。展示後は研究機関などに寄贈し、生態調査や研究に役立てるということです。