釣り上級者になるための3つの考え方 【徹底的な魚目線】が釣果アップの秘訣
プレッシャーの高い釣り場や渋い状況でこそ、アングラーの引き出しの差が出るもの。今回は「引き出す」技術ではなく、「見抜く力」と「適応力」にフォーカスし、実際に釣果につながる3つの具体的なアプローチを紹介する。魚の視点に立って考えれば、1匹の重みが大きく変わるはずだ。
渋い状況で釣る3つの極意
なかなか釣れない中で、いかに1匹を引き出せるか。そこには「引き出す技術」よりも、「見抜く力」と「適応力」が問われる。今回は、特に渋い状況やプレッシャー下でも釣果に繋がるステップを3つ紹介する。
1. 魚は人の存在に敏感
都市型河川や湾奥、人気堤防など、人的プレッシャーが高い釣り場では“人の存在感”そのものがバイト率に直結する。
一歩下がるだけで釣果が変わる
堤防ギリギリに立たず、影を落とさないよう1歩引くだけで魚の警戒心が下がる。特にチヌやシーバスは足音・影・振動に敏感だ。
水面をのぞき込まない
水面に視線を送る=魚からは「動く影」として認識される。ロッドワークもなるべく“音”を立てない意識が大切。
2. エサは“魚の行動スイッチ”
撒き餌=寄せるため、と思ってはいけない。実は、エサの投入タイミングで魚の“習性”を崩す=行動パターンを崩せるのが本質だ。
一定のリズムで撒く
3分に1回、決まったリズムで撒くと、魚が「次は来るな」と学習する。そこにタイミングを合わせた仕掛け投入で高確率バイト。
逆に撒かない“間”を作ると魚が浮く
あえて撒き餌を止めることで魚が「どこいった?」と上に浮く。それを狙ってレンジ変化を仕掛けよう。
3. 魚の定位は“濁りの方向”で読む
濁りは嫌われがちだが、実は「流入側」「外洋側」どちらから濁ってきてるか、で魚のつき方が変わる。
河川絡みなら濁りの境界が“溜まり場”
淡水が流れ込んで軽く濁ったエリアの縁は、魚が身を潜めつつベイトを狙える一級ポイント。
横風+濁り=“岸に寄る魚”が増える
濁りが風で押されて岸に寄った時、普段は沖にいた魚が差してくるパターンがある。そこで短時間で勝負が着く。
魚目線で考えよう
渋い中で釣る人と釣れない人。その差は「操作の技術」ではなく、「魚目線で見て考える力」。自然と魚の目線に立つことで、1匹の重みが大きく変わる。
<押田利一/TSURINEWSライター>