【適量のお酒なら健康に?】お酒を飲みながらでも内臓脂肪を減らすコツとは?【眠れなくなるほど面白い 図解 内臓脂肪の話】
お酒を飲みながらでも内臓脂肪を減らすコツ
適量であれば毎日飲んで健康になれる
「お酒を毎日飲む」と聞くと不健康なイメージを持つ人が多いかもしれませんが、体によくないのはお酒を飲み過ぎてしまうこと。「酒は百薬の長」という言葉があるとおり、適量であれば毎日飲むことでむしろ肝臓が元気になり内臓脂肪が減っていきます。
お酒が体内に入ると肝臓がアルコールを分解するのですが、このとき体内に蓄積された糖をエネルギーとして消費することがわかっています。肝臓にたまった糖も消費するため、肝臓自体も元気になります。お酒をまったく飲まない人よりも、適量を飲む習慣を持つ人のほうが死亡率が低下するという研究結果もあります。
飲酒量を管理するとき、純アルコール量が目安になります。純アルコール量 (グラム)は「アルコール度数(%)÷100×量(ミリリットル)×0・8」 で導き出せます。たとえば、アルコール度数5%の缶ビール350ミリリットルであれば、「5×350×0・8÷100」 で計算し、純アルコール量は14グラムになります。
なお、1日の適量は、純アルコール量40グラム。ビールであれば中びん2本 (中ジョッキ2杯)、チューハイ350ミリリットル缶2本、ウイスキーダブル2杯、日本酒2合、グラスワイン3杯です。この適量を守ることが、お酒を飲みながら内臓脂肪を減らす一番のポイントになります。
適量のお酒なら健康に
健康な人の「習慣的な飲酒量」と、その後10年余りにわたって死亡状況を調査したところ、「まったく飲まない人」と「適量のお酒を飲む人」の総死亡率を比較した場合、「適量のお酒を飲む人」のほうが死亡率が低いことがわかりました。
※「まったく飲まない」人の相対的な死亡率を1.0とする。※死亡率=病気、事故、事件を含めたあらゆる原因による。
出典:米国保健科学協議会のレポート(1993年6月)より。
体によい純アルコール量は1日当たり7~40g 節度ある飲酒なら1日20gまで
純アルコール量の計算式
お酒の度数(%)×お酒の量(ml)×0.8÷100=純アルコール量(g)
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 内臓脂肪の話』監修:栗原 毅