プレーオフを制し昇格を果たすクラブは? 最も熱く激しいサバイバルリーグ、B3途中経過を分析! 【バスケ】
B2に昇格できるのはわずか2チーム。激戦必死のB3リーグ途中経過!
今シーズンも厚い戦いが繰り広げられている国内プロバスケットボールリーグ・Bリーグ。トップカテゴリのB1、そのB1への昇格を目指すクラブがひしめくB2だけでなく、今シーズンはB3でも熾烈かつハイレベルな優勝争いが繰り広げられています。『ラブすぽ』では今回、シーズン折り返しも近いB3の「途中経過」を解説。果たして、B3優勝、来シーズンのB2昇格を勝ち取るチームはどこに!?
(文中の成績はすべて2024年12月25日現在)
B3 2024‐25シーズン順位表
1位 横浜エクセレンス 22勝 2敗 勝率.916
2位 東京ユナイテッドバスケットボールクラブ 19勝 3敗 勝率.863
3位 香川ファイブアローズ 20勝 4敗 勝率.833
4位 岩手ビッグブルズ 16勝 8敗 勝率.666
5位 しながわシティ バスケットボールクラブ 14勝 8敗 勝率.636
6位 アースフレンズ東京Z 13勝 9敗 勝率.590
7位 岐阜スゥープス 12勝 12敗 勝率.500
8位 立川ダイス 11勝 11敗 勝率.500
9位 新潟アルビレックスBB 11勝 11敗 勝率.500
10位 さいたまブロンコス 12勝 12敗 勝率.500
11位 徳島ガンバロウズ 11勝 13敗 勝率.458
12位 山口パッツファイブ 9勝 13敗 勝率.409
13位 東京八王子ビートレインズ 8勝 16敗 勝率.333
14位 金沢武士団 8勝 18敗 勝率.307
15位 湘南ユナイテッドBC 6勝 16敗 勝率.272
16位 ヴィアティン三重 3勝 19敗 勝率.136
17位 トライフープ岡山 3勝 23敗 勝率.115
現在、B3首位を快走しているのが横浜EX。湘南との開幕戦こそ79‐94で落としましたが、そこから怒涛の18連勝をマークし、トップを快走しています。B3得点ランキング1位(平均26.2得点)のトレイ・ボイドⅢ選手を筆頭に抜群の攻撃力で5シーズンぶりのB2復帰を目指しています。
その横浜EXに肉薄するのがB3参戦3シーズン目の東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(TUBC)。11月4日の品川戦から12月15日の岐阜戦まで13連勝をマークするなど、クラブ史上初のB3優勝、B2昇格へ向けて抜群のスタートを切っています。TUBCの代名詞は、コート上の全員が動き続ける「ディフェンス」。橋爪新ヘッドコーチが標榜する激しい守備を武器に、B3に旋風を巻き起こしています。
3~4位に続くのは香川、岩手といった前評判も高かった面々。香川は昨シーズン、40勝10敗でリーグ2位になりながらプレーオフで敗退。今シーズンはそんな悔しさを晴らすような戦いぶりを見せ、高勝率をマークしています。
岩手は昨シーズンまでB2で戦っていた「降格組」。1シーズンでのB2返り咲きを目指し、強力なメンバーをそろえてシーズンに臨みましたが、11月中旬から調子を崩して優勝戦線からやや後退。それでも、地力があるのは間違いないのでシーズン後半以降の巻き返しも予想されます。
岩手と同じ「降格組」の新潟は開幕からなかなか本調子とはいかず、22試合消化時点で勝率5割とプレーオフ圏内を狙えるかどうか……という位置。とはいえB1経験もある歴史あるクラブだけに、後半にかけて勢いを増してくるかもしれません。
また、昨シーズンのプレーオフ進出組ではさいたま、徳島、湘南が思うようなシーズンを送れておらず、現時点ではプレーオフ圏外に沈んでいます。
B3は例年、戦力の移動が激しく前シーズン低迷したチームが突如躍進したり、その逆も多々ある「読めないリーグ」でもあります。それがB3特有の激しい昇格争いを生むファクターのひとつでもあるのですが、現時点では横浜EX、TUBC、香川の上位3クラブがやや抜けだした印象。
ただ、B2昇格を果たせるのはわずか2クラブ。加えてシーズン終了後に行われるプレーオフは2戦先勝方式の「短期決戦」であるため、シーズンで好成績をあげたとしても、昇格できるとは限りません。
後半戦は各クラブ、プレーオフまでを見越した戦いが繰り広げられるはずで、前半以上に激しい戦い、上位同士の星のつぶし合いも見られるはず。
B1、B2はもちろんですが、「下克上」を虎視眈々と狙う各チームの激しい戦いが繰り広げられるB3にも、ぜひ注目してみてください!
文・花田雪