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【大濠公園】季節を感じられる、スタイリッシュな天ぷら・土鍋居酒屋

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牛フィレの天ぷら

大濠公園の南側にある、「ベルクラシック福岡大濠」のちょうど目の前にこの店はある。店内が見えるガラスと重厚感のある木の扉の組み合わせがスタイリッシュで期待が膨らむ。

「最近、夜営業で天ぷら居酒屋を始めたらしいね」
「デビさん、そうなんですよ、いらっしゃいませ」
と店主の奥崎昭宏さんが元気よく迎えてくれた。

奥崎さんは、実は東京生まれで福岡出身ではないのだが、21歳の時から22年も福岡にいるので、すっかり福岡に馴染んだようだ。
高校1年の16歳から品川区大井町にある和歌山系の豚骨醤油ラーメンの店でアルバイトしたのをかわきりに、仕事はずっと飲食ひとすじらしい。高校卒業後に焼肉屋で3年間働いたのち、高校の友人に誘われて、薬院にあるスペイン料理「イビサルテ」の立ち上げに携わったのがきっかけで福岡に住むようになったのだそうだ。そこからイタリア料理店の立ち上げを経験したのち、友人の仁禮大介さんと一緒に「ソルファミリア」を立ち上げた。この時に料理の見せ方などを学んだらしい。その後、系列店の「KEMONO UMAMI ROBATA ROOFTOP」のシメを考えていた時に、「フォアグラ土鍋」がヒットしたことで、「Gaogao」の出店へとつながった。「Gaogao」が超人気店になったことで、土鍋を福岡の文化にしたいと思い立ち、海外の人にも土鍋ご飯の良さを知ってもらおうと、大濠公園の近くにインバウンド向けの「Gaogao大濠店」を出店したのだそうだ。

そんな経緯もあり、「Gaogao大濠店」は随所に外国人にウケるような和モダンのデザインがほどこされており、日本人でもカッコイイと思う内観になっている。
料理は、昼に4種類の花籠御膳と、8種類の土鍋ご飯が食べられるのだが、盛り付けが洒落ているので女性に大人気のようだ。
そして、8月上旬からは、夜に揚げたての天ぷらと土鍋ご飯の居酒屋営業を始めた。福岡で人気のリーズナブルな天ぷら文化の要素を取り入れたものとなっており、季節感があるので海外の人には喜ばれそうだ。

天ぷらの前に、まずは一品料理から。「長崎産本マグロの中トロの刺身」(1650円)は、口の中でとろけるからたまらない。

ここにはイタリア料理を経験したシェフがいるので、「ジェノバそうめん いくらがけ」(990円)という変わり種メニューもある。バジルとそうめんの組み合わせが、まるでカッペリーニのようだ。
天ぷらはコースではなく野菜が6種類、魚が5種類、肉が4種類の中から好きなものを注文できるスタイルだから嬉しい。

やはり天ぷらといえば「海老」(352円)は外せない。サクっと揚げられた天ぷらは軽くていくらでも食べられそうだ。

野菜は季節を感じやすいが、「鯖」(385円)のような魚でも旬を感じられるのは楽しい。

また、九州ならではの「明太子」(660円)は味が濃くて酒がすすむ一品だ。

「牛フィレ」(770円)は衣のサクっと感と柔らかい肉質のコントラストがクセになるね。

シメの土鍋ご飯のメニューは9種類。「白米」(550円)でごはん本来のおいしさを味わうのも良いし、「博多明太子と塩サバの土鍋ご飯」(990円)のように、具材が入ったもので楽しむのも良い。

2杯目からは出汁をかけてお茶漬けのように食べられるので、最後まで飽きることがない。また、食べきれなくて残ったご飯はおにぎりにしてくれる配慮も嬉しい。
まだ天ぷらは始めたばかりなので、これから徐々にブラッシュアップしていきたいとのこと。どんなスタイルが確立されるのか今後が楽しみだ。

Gaogao (ガオガオ) 大濠店
福岡市中央区大濠1-7-2 チューリッヒ大濠 103
092-734-1022

デビ高橋
福岡グルメや福岡ランチを紹介しているブログ「デビログ」を運営。「お肉博士1級」の資格も持ち、グルメ関連のキュレーター・講師・審査員を務めたり、福岡のテレビ・ラジオで活躍中。著書は「15年間毎日外食して、1万軒を食べ歩いた『デビログ』が見つけた福岡グルメの答え全100店」(KADOKAWA)。インスタID:devi_takahashi

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