能振興へ新春謡曲仕舞大会 市長も披露 2月2日に名張で
観阿弥創座の地として知られる三重県名張市で能楽の普及を図っている名張能楽振興会が、2月2日午後1時から同4時まで、同市桔梗が丘6番町の桔梗が丘市民センターで「第38回新春謡曲仕舞大会」を開く。入場無料。
1987年に発足した同振興会には「邦謡会」「桔謡会」「名張幽風会」「名張こども能楽囃子教室」の4団体が所属し、同大会が年間最大の事業だ。
大会の演目は、能の台本を1曲、正座して謡う素謡が3番、能のハイライト部分の舞を謡の伴奏で着物・はかま姿で舞う仕舞が8番など。素謡では、会員が「清経」「竹生島」などに、仕舞では「羽衣」「敦盛」などに出演する。名張幽風会の一員としても活動する北川裕之名張市長の独吟「鞍馬天狗」、名張こども能楽囃子教室による笛連管なども披露される。
更に、後継者の育成を目的に9年前から開講している「能楽師による謡と仕舞教室(名張幽風会)」の受講生11人も出演。講師で能楽師の片山伸吾さん、応援の田茂井廣道さんが地謡の他、番外仕舞「梅」「車僧」に出演し、プロの謡や舞も楽しめる。
入場時には、初心者のための解説資料を配布し、入場者にお茶パックをプレゼントする。名張幽風会のユーチューブにアクセスすると、能について解説する約5分間の動画を視聴できる。
同振興会の尾本頼彦会長(84)は「演目ごとに分かりやすく解説しながら進行するので、どなたでも楽しめる」と来場を呼び掛けている。
問い合わせは尾本会長(090・6467・5120)まで。