妙高市の中学生 長崎市で開かれる平和祈念式典に出発
妙高市の中学生が8月9日(金)に長崎市で開かれる平和祈念式典に出席するため、8月8日(木)に上越妙高駅を出発しました。生徒たちは「原爆と平和についてしっかり学びたい」と決意を述べました。
平和祈念式典に出席するのは、妙高市の新井中学校、妙高高原中学校、妙高中学校の代表9人です。
出発式では、妙高市の塚田賢教育長が生徒に「現地に行かないとわからない事もたくさんある。妙高市の中学生代表として皆さんの目でしっかり見て耳で聞いて、頭で考えて、心で感じて帰ってきてもらいたい」と激励の言葉を送りました。
妙高市では、若い世代に戦争の悲惨さや平和の尊さについて考えてもらおうと、14年前から広島の平和記念式典に中学生を派遣してきました。令和4年からは長崎の平和祈念式典にも派遣していて、生徒は広島と長崎を1年おきに訪れています。
出発式では、9人を代表して新井中学校3年の岡田詩織さんが「私たち9人は長崎で被爆の話を聞き、平和祈念式典に参加し原爆と平和について学び、そこで学んだことをしっかり報告できるように真剣に取り組んできます」と決意を述べました。
生徒たちはあす9日(金)に平和祈念式典に参列するほか、被爆者の体験談を聞いたり原爆資料館などを見学したりして、あさって10日(土)に戻ることになっています。
生徒
「戦争の歴史を1つの出来事としてだけでなく、現実にあった悲惨な歴史をみんなに伝えたいと思って参加。戦争を知らない人に帰ってきて伝えられるようにしたい」
生徒
「事前に広島と長崎の原爆の種類が違うこと、落とされた理由を調べた。被爆者などの話をもとに私たちが経験したことのない原爆についてどんな被害があったのか、どんなことが受け継がれているのか学びたい」
生徒たちは長崎での体験を作文にまとめ、今月8月29日(木)に妙高市役所で発表する予定です。