格差解消へ教育クーポン 鎌倉市・NPO・企業が連携
家庭の経済状況によって生じる子どもの”教育格差”を解消しようと、鎌倉市とNPO、民間企業が連携する取り組みが11月にスタートする。市内の経済困窮世帯の小中学生に対し、学習塾やスポーツ・文化の習い事、体験活動で利用できるクーポンを配布する。
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新たな取り組み「鎌倉市放課後エンパワーメント・プロジェクト」の開始を前に9月30日、鎌倉市、(公社)チャンス・フォー・チルドレン(CFC)、(株)三井住友フィナンシャルグループの3者が市役所で協定を締結した。企業からの出資をもとにNPOがクーポンを発行。自治体が対象者の確認や事業をPRする。3者による教育格差解消事業は全国初。松尾崇市長は、「子どもたちにいい社会を創れるよう、事業を効果的に進めていきたい」と語った。
教育クーポンの提供対象は、鎌倉市の就学援助費受給世帯及び生活保護受給世帯。今年11月〜25年3月にクーポンを利用できる対象は中学生のみで、塾や習い事で使える電子ポイント5万円分を提供。11月から利用するための一次締切は10月15日(火)、特設サイトで申し込み受付中。
25年4月〜26年3月は小学4年生から中学生までに範囲を広げ、小学生は年間8万円分、中学生は10万円分を提供する。協定期間は26年3月まで。
問い合わせは、CFC【電話】03・5809・7394。