100万人目は子育てママ!漫画ミュージアム「100万人達成記念式典」レポート【北九州市小倉北区】
地元ゆかりの漫画家の作品をはじめ多くの漫画の展示や閲覧などができる漫画ミュージアムは9月19日、来場者数が100万人を突破したことを記念して「100万人達成記念式典」を開催しました。
式典の様子を紹介します。
田中時彦館長「漫画の魅力を発信していきたい」
式典では、最初に漫画ミュージアムの田中時彦館長が挨拶。ステージには「祝100万人突破」と書かれたボードやくす玉などで彩られています。
漫画ミュージアムは2012年に漫画文化の発展・進行、北九州市の活性化を目的に開館したことを説明した上で、「おかげさまで本日100万人達成のイベントをとり行うことができました。ありがとうございます」という感謝の言葉から始まりました。
田中館長は、「2019年に世界中を襲った感染症の影響で企画展を中止にしたり、休館に追い込まれることもありました。お客様がいない、そういった寂しい時期を乗り越えることができ、嬉しい限りです」と続け、「今後も漫画文化の振興あるいは漫画が楽しい、面白いということを皆さんに体験していただき、漫画の魅力を発信していきたい」と今後の発展を願いました。
わたせせいぞう名誉館長からのお祝いの言葉
次に、わたせせいぞう名誉館長からのお祝いの言葉が代読されます。
「干支で言うと、ちょうど一回り。コロナ禍による長期休館を乗り越えながら、ご来場100万人突破は開館からちょうど12年目として達成しました。県内外から熱い視線を浴びながらスタートしたあの頃の初心を忘れることなく、北九州市という街が宿す土地の気力を共に、これからも世界に向けた日本の漫画文化の情報発信基地としての役割を果たしていきましょう。おめでとう。さあ、次は200万人!」と熱いメッセージが披露されると、会場は拍手で包まれました。
100万人目は中学生の頃から通っている北九州市在住の髙栁花さん
100万人目の来場者は、北九州市在住の髙栁花さん。100万人目となった8月28日は子育ての息抜きとして、お母さんにお子さんを預けて、ご主人の大志さんと訪れていたそう。
今回、式典には義理の妹である髙栁里央さんと共に参加し、拍手で迎えられると少し緊張した様子でした。
漫画ミュージアムで印象に残っていることや好きな漫画について質問されると、最初の恥ずかしそうな表情とは違い、しっかりとした言葉で「漫画ミュージアムで恐竜の色塗り体験をしたことが思い出に残っています」と答え、「ハコヅメという漫画が一押し。主人公の新人警察官が毎日奮闘する姿が好きで、クスッと笑えるエピソードもたくさんあり面白いです」と紹介しました。
また、100万人だと分かった時の心境を聞かれると、「母に子どもを預けて久しぶりに来たときに100万人を達成したので、すごくびっくりしました」と語りました。
くす玉割りとオリジナルイラストの記念品を贈呈
挨拶などが終わると、中央にあるくす玉割りが実施されました。
くす玉の紐を髙栁花さんと里央さんの2人が持ち、「3・2・1」という掛け声の後紐を引くと、中から「祝100万人突破」と書かれた幕が降りてきました。
会場から拍手がおこり、2人も笑顔が溢れます。
その後、館長の田中さんより記念品が送られました。
記念として贈呈されたのは、漫画家・童画家でもある田中館長が描いたオリジナルイラストの色紙と、わたせせいぞう名誉館長の作品が描かれたオリジナルステンレスボトルです。
髙栁花さんが、受け取った色紙に描かれているオリジナルのイラストを、笑顔を浮かべて見ている姿がとても印象的でした。
田中館長と「100万人記念顔出しパネル」で記念撮影
最後に、田中館長、髙栁花さんと里央さんの3人で記念撮影をしました。
最初の撮影は、硬い表情でしたが、「100万人記念顔出しパネル」での撮影で、パネルを顔にはめると少し照れくさそうでしたが、とても楽しそうでした。
式典終了後、髙栁花さんにお話を伺ったところ「漫画ミュージアムには、学生の頃から涼みに来ていて、横になれたりくつろげるのがすごくいいです。長年通っているところに100万人が来ていることがすごいと思うし、自分が100万人目になれたことが嬉しいです」と話してくれました。
100万人達成を記念した特別企画を実施
漫画ミュージアムでは9月19日〜10月18日まで、100万人達成を記念した特別企画を実施。期間中、6階常設展入館者に漫画ミュージアムオリジナル「千社札風シール」をプレゼントするとのことです。
また、今回の式典の最後に記念撮影で使用された「100万人記念顔出しパネル」も6階常設展エントランスに設置されます。
まちなか避暑地としても人気の漫画ミュージアム。200万人の来館を目指し、これからの企画・展示などがとても楽しみですね。
特別企画などの詳細は、漫画ミュージアムのホームページで確認できます。
※2024年9月23日現在の情報です
(北九州ノコト編集部)