愛犬と家で簡単にできる脳トレ2つ シニア犬の認知症予防として日常に取り入れられることとは
愛犬と家で簡単にできる脳トレ
脳トレが健康に良いとされる理由をご存じでしょうか。
24時間分の総エネルギー消費量のうち、基礎代謝が60%を占めます。その基礎代謝によるエネルギーの消費量は、肝臓・脳・筋肉の順番で占めています。
歩いたり走ったりなどの運動をすることよりも、脳を使うことの方が消費されるエネルギーが大きいのです。
脳トレは、大きなエネルギーを消耗するため、お散歩に行くことができない日の室内での遊びに最適ですし、犬のストレス発散にも役立ちます。
高齢になり、満足に運動することができなくなってしまったシニア犬の老化防止や認知症予防にもおすすめです。
1.ペットボトルに入ったおやつを取り出す脳トレ
用意するものは以下の2つです。
✔ペットボトル
✔おやつ(またはフード)
ペットボトルは一度きれいに洗い、しっかり乾かします。未使用のペットボトルはホームセンターで購入できます。
次に、ペットボトルの側面におやつより少し大きめの穴を開けます。穴の数が少ないほど難易度が高くなります。穴を開ける際は、鋭利な部分で犬が怪我をしないようにヤスリで削ったり、テープで覆ったりしてください。
おやつを入れたペットボトルのキャップを閉め、犬に渡します。犬はおやつの香りを感じ取り、どうすれば取り出せるか考えます。この過程が脳のトレーニングになります。
もし犬が簡単におやつを取り出せた場合、難易度を上げるためにペットボトルを軽く押して形を変形させるとよいでしょう。これにより、犬がさらに工夫して取り出すようになります。
難易度をさらに上げる場合は、ペットボトルに穴を開けず、キャップを外した状態でおやつを入れる方法を試してみてください。転がしただけではおやつが出てこないので、なんとかしてお菓子を取り出そうと思考を働かせます。
2.落ちてくるおやつをキャッチする脳トレ
犬に「オスワリ」の指示を出し、飼い主は犬の真上におやつを持ちます。
おやつを軽く落とすこと、犬はそれをキャッチしようとするはずです。最初は近距離で始め、犬がうまくキャッチできるか様子を見てください。
犬がキャッチできるようになったら、難易度を上げみましょう。
まずは飼い主が1mほど離れた位置からおやつを投げ、犬が追いかけてキャッチできるかを試します。さらに難易度を上げる場合は、おやつを上に向かって投げて、落ちてくるおやつを犬がキャッチできるようにしましょう。
滑ったり家具にぶつかったりしないよう、十分にスペースを確保して安全に遊んでください。
まとめ
愛犬と簡単にできる脳トレとして、以下の2つを紹介しました。
✔ペットボトルに入ったおやつを取り出す脳トレ
✔落ちてくるおやつをキャッチする脳トレ
どちらのトレーニングも、犬が楽しく遊びながら脳を活性化できます。興味を持たない犬は少ないと思いますので、飼い主も一緒に楽しみながら行ってください。
また、脳トレの際は犬が興奮しすぎないように注意し、無理なく進めていきましょう。シニア犬の認知症予防にも効果的なトレーニングで、愛犬と一緒に楽しい時間を過ごしましょう。
(獣医師監修:後藤マチ子)