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【セックスレス AND THE CITY -女たちの告白-】娘に性交渉を目撃されたショックで夫がEDに…第二子が欲しいが「体外受精しかない」苦悩|美ST

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【セックスレス AND THE CITY -女たちの告白-】娘に性交渉を目撃されたショックで夫がEDに…第二子が欲しいが「体外受精しかない」苦悩|美ST

日本では半数以上の夫婦が陥っているといわれるセックスレス。薬局に勤務するかおりさん(仮名)は、「レスの原因の一端は都内の狭い住宅事情にもあるのでは」と思っているそう。36歳のかおりさんは、単身赴任中の同じ年の夫・文彦さん(仮名)との間に5歳の1人娘がいます。「そろそろ2人目を」と思っていたところ性交渉を娘に目撃されてしまい、レス状態になってしまったとのことです。

■フリマで知り合って2年同棲して結婚

「オフィス機器メーカーで研究者をしている夫は関西で単身赴任をしていて、月に2回程度しか帰ってきません。3年ほど赴任する予定で、辞令が出た時は戸惑いましたが、私の実家が車で20分くらいの場所にあるので子育てはなんとかなっています。産後はしばらくレスでしたが、夫が単身赴任になってからは照れもなく『帰ってくるタイミングで妊活しよう』と言いやすくなりました」。
かおりさんと文彦さんは、共通の友人が主催していたフリーマーケットイベントで知り合ったといいます。
「20代前半の頃です。フリーマーケットのお手伝いをするボランティアで夫と出会い、仲良くなって付き合いだして2年ほど同棲もしていました。『そろそろ結婚したいな』と思ったタイミングで、夫の好きなレストランでカップル限定結婚式メニュー試食会があったので誘ってみることに。結婚したいのがバレバレですが、そのまま流れに乗って29歳で結婚しました」。

■単身赴任中の妊活は順調だった

結婚1年で女の子を授かり、それまで正社員として働いていた食品メーカーを退職したかおりさんですが、自宅の近所に薬局があったことから娘が幼稚園に入るまでに登録販売者の資格を取得。
「娘が幼稚園に入ると同時に薬局で販売のパートを始めました。今思うとその頃もほぼレスでしたけど、初めての子育てでバタバタしていたのであまり気にしたことはなかったです」。
夫に関西への辞令が出た時には、一緒に行くことも考えたそう。
「今住んでいるのは賃貸マンションですし1LDKで将来的には手狭になる可能性が高いので近隣への引っ越しは考えていました。夫について行けないことはなかったんですけど……。娘の入った幼稚園が近所ではすごく評判のいい園で倍率も高かったんです。娘もなじんでいるので引っ越しは見送りました」。

「そろそろほどよい年齢差なのでタイミング法で妊活をしたい」と単身赴任中の夫に伝えたところ、あっさりレスが解消したといいます。
「我が家の場合、レス解消のポイントは、目的を明確にしつつ照れを挟むスキがないくらい医学的に話すことでした。『性交渉は可能であればベストの日なんだけど単身赴任だから無理なく。ベストな日の周辺でも可能性はあるから密に体温を連絡しあって』とか。それでも、いざその日はアロマを焚いたり身だしなみに気を使ったり。ムードを完全に無視したわけでもありません」。

■子供に見られて必死にごまかす事態に

1LDKという住宅事情もあって、性交渉はリビングのソファですることが多かったといいます。
「まずリビングには鍵がかからない。なので“悲劇”を予想してなかったわけじゃないんです。でも『娘をなるべく昼間に運動をさせて熟睡させる』『大きな声は出さない』くらいの気の使い方で。きっと甘かったんですね」。
その日はまさにタイミング法的に「ベストな日」で、そんな日に文彦さんが帰ってくれるのはめったにないこと。
「娘もご機嫌で『パパあそぼう』となにかと絡んでいましたが、そこはうまく寝かしつけて。それからムードはないですがソファにタオルを敷いて“作業開始”という感じでした」。
一応間接照明にして毛布はかけていたものの、服を脱いだ一般的な性交渉をしていたそう。
「子供ができたらいいなぁと思いながらも、なんとかムードを盛り上げようと少し声を出していたのがいけなかったのか。気がついたらドアの方から『うえーん。いやー』って娘の声がして。慌てて夫がタオルを腰に巻いて抱っこしようと近づいたら、『ぎゃー、鬼ーっ』って壁に張り付いて逃げられていました」。
娘さんは、人間が鬼に取り憑かれて人を食べるアニメについて、幼稚園でお友達に聞いたばかりだったそう。
「もう夫は大ショック。私ももちろんショックですけど、『違うんだよ。具合が悪くて、心臓マッサージ』とかよくわからない言い訳をしちゃいました。そのせいで『ママは心臓が悪い』『パパは鬼』と二重に混乱させたみたい。その夜は私に張り付いて離れず、父親の顔を見るだけで大泣きでした」。

■娘に見られたことが夫のトラウマに

ただでさえ単身赴任で子供との時間が少ない文彦さんは意気消沈。
「夫は『性行為を見せるのは虐待だ』『トラウマになったらどうしよう』と心配になるほど右往左往。娘のほうは、翌朝には他のことに興味が向いていましたけど、正直パパに対しては前より距離を置いておっかなびっくりな感じです」。
その日から「今月のタイミング…」と言うと、文彦さんはビクッと怯えるように。かおりさんは工夫して手製の鍵をリビングに取り付け、なんとか性交渉をとろうと試みますが、文彦さんが集中できず物理的に成立しませんでした。
第二子を諦めきれないかおりさんは、なんとか文彦さんを産婦人科に連れて行きたいそう。ですが文彦さんは、人工授精のカウンセリングに対して抵抗感があるようでなかなか首を縦に振りません。
「もう体外受精しかないのか? と思いつつ、そうなると助成金が出ても長引けば貯金を切り崩す可能性もあります。私もパートではなく、正社員に戻ったほうがいいのかと、ため息をつきながら求人を検索しています」。

※本記事では、プライバシーに配慮して取材内容に脚色を加えています。

取材・文/星子 編集/根橋明日美 イメージ写真/PIXTA

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