『ゴジラvsコング』で出番激減の俳優「主役はゴジラとコングだからね」完全に理解
モンスター・ヴァースのダイナミック激闘映画『ゴジラvsコング』(2021)は、怪獣王ゴジラと巨神コングが大激突を果たすお祭り映画だ。映画を主導するのはもちろん2大怪獣の共演で、人間キャラクターたちの出番は必要なだけにとどめられた。
それゆえ、元モナークの地質学者のネイサン・リンド役アレクサンダー・スカルスガルドをはじめとするキャストたちの出代も少ない。スカルスガルドといえば『ターザン:REBORN』(2016)や『ノースマン 導かれし復讐者』(2022)などで主演を張る人気俳優だが、編集の段階で出番が大幅にカットされたという話もある。
© 2021WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.
ところがスカルスガルドは、この映画では自分が最も前に出るべき存在ではないと理解をしているようだ。「確かに、バックストーリーはもっとありましたし、もっとキャラクター主体となるシーンもあったのですが、編集の段階でカットされています」と、英Empireで語っているのだが、そこに不満の色は全くない。「いやね、僕が契約したのは『ゴジラvsコング』ですからね。だったら主役は2人しかいないでしょ。あなたが主役じゃあないんですよ」。
この映画のタイトルは『ゴジラvsコング』で、彼らこそがスターなのだ。スカルガルドは監督を務めたアダム・ウィンガードとの自由な仕事を振り返りつつ、「最終的に何かカットが必要なのであれば、僕スカルスガルドが切り落とされるんですよ。ゴジラやコングを切っちゃダメ」と2大怪獣を讃える。「だから、完全に理解しています。それに、映画はうまくいった。僕スカルスガルドは、あれ以上必要ないわけです」。
芹沢蓮役として共演のも、「自分の出番は当初から半分くらいカットされていると思う」とTHE RIVERに話している。「日本だと、シーンがカットされたら、『あそこカットしちゃってすみませんでした』って真剣に言われるのに、アメリカ行ったらズバズバ切られるんだなと。痛快でいいですよね」。
モンスター主体の方針は続編『ゴジラxコング 新たなる帝国』(2024)でさらに強化された。同作では、人間が一切登場せず、怪獣たちだけで物語が進んでいくパートが大部分にある。この続編でスカルスガルドのキャラクターは登場すらしないわけだが、そのこともスカルスガルドはきっと理解しているだろう。
現在は『ゴジラxコング』続編が撮影中。今度は人間キャラクターが強化されるとの情報もあるが、引き続きド派手な怪獣大乱闘に圧倒されたいというファンも多い。
Source:Empire via