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参議院選挙が既存政党VS新党という雰囲気になってきた理由

文化放送

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時30分~17時、火~金曜日15時30分~17時35分)、7月17日の放送にノンフィクション作家の常井健一が出演した。参議院選挙の現場を取材し、実感していることを語った。

長野智子「いよいよ(参議院選挙の期間も)最終盤ということで、全体的にはどう感じていますか?」

常井健一「今年は戦後80年。55年体制から70年でもあるわけです。大きな政治の変化というものを、政党じゃなくて自分たちで決めなくちゃいけないんじゃないか、ということを皆さん、覚え始めていると思うんですね」

長野「はい」

常井「32年前の細川政権、16年前の民主党政権、さらに去年の衆院選も。少数与党国会をつくりあげながら、なんとなく『期待を裏切られた』という感じをお持ちですよね。だから今回の選挙は自分たちの手でけじめをつけたほうがいいんじゃないか、という動きが出ているように見えるんですよ」

長野「はい」

常井「言い方を変えると6月に野党が内閣不信任案の採決を先延ばしした、提出しなかったじゃないですか。野党がやらなかった採決をまさに参院選で我々、しようとしているんじゃないかな、と。民主主義みたいなものを取り戻そうよ、と。既存政党じゃなくて新党に流れている、という話が出てくるのは、やはりまっさらな受け皿にとりあえず入れてみようかな、という心理の表れでは、とも思います」

長野「東京選挙区を私、見ていますけど、与野党の対決よりは既存VS新興みたいな。これまでのことしてきた人たちは信用できないから新しいところを探そう、という」

常井「実際にいろいろな情勢調査でも自民党から岩盤保守層が離れ、公明党からも支持がグッと減って。一方で立憲も選挙区で善戦しているけど比例の政党支持率を見るとそんなに高まっていない」

長野「立憲も既存に入ってしまうのかな」

常井「そう。岩盤保守みたいなところが、岩盤から砂のように変わって、まるで無党派のように散らばってしまった。砂のような民意を掃除機のような感じで参政党が吸い取っている、という感じが見えてきますね」

長野「はい」

常井「保守の離れていく様子が、現場に行くとなんとなくわかるんですよ。大きな神社や、建設会社の前で演説する、というのが定番だったのが別の場所に変わっている、というケースが結構あるみたいで。拍子抜けするほど演説会場に人が集まっていない。いままでの景色と違うので、幻想を見ているような気分になってきます。どうすればリアルをつかめるのかな、と、全国を歩きながら考えている最中です」

放送では常井が、取材して印象的だった選挙現場の様子についても語った。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

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