天台宗「神王山観音院妙見寺」拝観【駅ぶら】06京王電鉄315 相模原線35
※2023年12月撮影
トップ画像は、天台宗「神王山観音院妙見寺」山門。狛犬はお寺には比較的珍しいのですが、歴史のある神仏習合のお寺らしい雰囲気も感じます。
「多摩丘陵」の崖線下にお寺があります。美しい樹木と閑かな境内。
※2023年12月撮影
六地蔵。思わず六道輪廻を考えてしまいますね。まぁ、目下ワタクシは人間道に居りますが。
※2023年12月撮影
筆者が見たかった「庚申塔」。どちらもとても良い状態です。「青面金剛像」上部の「日月」足下の「邪鬼」、「三猿」などがハッキリ分かります。
※2023年12月撮影
左の「庚申塔」側面に右下部に辛うじて「百村」左は「庚申待講中」と読めます。
※2023年12月撮影
さらに右の塔の左側面には「寶暦十二年壬午十月吉日」。1762年ですから250年以上経っています。
※2023年12月撮影
鐘楼、右手前に天台宗の宗祖伝教大師最澄像。
※2023年12月撮影
境内の句碑。右には「住職の留守に昼寝をせしは虚子」と彫られています。まさか高浜虚子本人の句ではないでしょう。(笑)
※2023年12月撮影
本堂。
※2023年12月撮影
お寺に撮影と掲載の許可をいただきに伺いました。ところがこのお寺の最も重要な行事「星供祭」が冬至に行われる直前のお忙しい時期でした。ご多忙中にお邪魔してすみませんでした。
「星供祭」は、天平宝字四年(760)、伏敵祈願のために道忠禅師が勅命を奉じて尊星王の秘法を七日七夜修したところ、妙見菩薩が青竜に乗って現れたのを期に、天皇が国主に命じて一宮を建立したのが妙見尊の始まりです。
現在の星供祭は、文政五年(1882)以来、妙見山の山上にある妙見宮に於いて、諸事万端・一切総てに御利益がある星供法の大護摩供を修しています。昔から「武州百村の妙見様」と言われ、近在の地域の世話人が御札を受けに大勢集まり、鶴川街道の入口から出店が立ち並び、境内に芝居小屋も建つほど賑わった祭で、戦前までは、冬至の日の夜十二時を過ぎてからの深夜の行事でした。戦時中に灯火管制が行われた為、以後は昼間に行われています。
詳しくは「妙見寺」さんの年間行事をご覧ください。
「稲城駅」に戻ります。「えきした」という居酒屋さん。右上はホームです。(笑)
※2023年12月撮影
オシャレなビストロがありました。
※2023年12月撮影
「稲城駅」に戻ってきました。
※2023年12月撮影
次回は「稲城駅」から「若葉台駅」にむかいます。
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。
※参照資料
・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)
・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他
下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました
・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)
・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)