焼き立てパンの自販機も!西元町『ぱん Satori』で耳まで美味しい湯種食パンを発見 神戸市
元町6丁目商店街から一本外れた通りに、食パン通をうならせているパン屋さん『ぱん Satori(さとり)』があるのをご存知でしょうか。
製菓・製パンの材料や業務用器具を扱う『大阪屋商事』は、創業から50年以上もの歴史を持つ老舗専門商社。そのビルの2階には、お菓子やパン作りを楽しむ人に向けて材料を小売りするお店『C&C』があり、その一角に毎朝焼き立てのパンが並びます。
奥にある大きなオーブンでは、食パンをはじめとした16種類のパンが次々と焼かれ、レジ横のラックに並んでいきます。
なかでも同店の看板商品は予約なしではなかなか手に入らない食パン。素材と製法にこだわった、からだを思いやる食パンだそうで、水曜から土曜日までの週4日だけの販売です。
1日40本ほど用意する食パンは3~4回に分けて焼かれており、一回目は11時30分ごろに焼きあがります。
ちょうど焼き立てほかほかの食パンに遭遇!その美しいフォルムといい匂いに、食べる前から圧倒的な幸せを感じられるから、パンの魔力ってすごいですよね。
実は、同店のパン販売の歴史はまだ浅く、きっかけとなったのは5年前。定期的に行っていたパンやお菓子作りの教室が、コロナで休止となったことで、「100社以上の仕入れ先から素晴らしい食材をいただいている。これらを使って何か喜んでもらえることはないか?」と社長の中村さんがパン作りを発案。
「パンを作る材料は十分揃っているが、技術は全くない。そこで仕入れ先に、卸し先のベーカリーやケーキ屋さん、お客様からもアドバイスをもらい、お陰様さまで”美味しい”と言っていただける食パンを完成させることができました」と話します。
美味しさの秘密は、素材のプロならではの最高級の小麦粉を独自にブレンドし、鳥取の大山バターと岩塩を使用。優しい甘さを感じられるよう、砂糖は使わずはちみつを使用。そこに乳酸菌を600億個も配合し、からだを思いやる食パンに仕上げているたのだとか。
また、湯種製法と丸2日間かけてゆっくり発酵させるオーバーナイト法によって、もちもち感たっぷり、みみまで柔らかい食パンとなっているそう。そのまま生で食べても美味しく、2日経っても、まだ”もちふわ”の食感に驚かされます。
当初は食パンだけだったのが、お客さんからの評判も良いことから、パンのバリエーションを増やし始め、今ではクロワッサンやカヌレなど、その数16種類までに!
また、店内ワゴンのほかに、3年前から1階の自動販売機でも販売開始。毎朝11時ごろから焼き立てのパンがケースの中に入れられます。
ところで、店名の「Satori」は奥様の名前である「智(さとり)」からとったのだとか。「うちのパンは毎日食べでも飽きない。それが一番だと思っています。あとね、みみが柔らかくて甘くて美味しいんですよ!」と笑顔で話す中村社長。ご家族で毎朝お店の食パンを食べているそうで、私もこちらの美味しさにハマりそうです。
場所
ぱん Satori(さとり)
(神戸市中央区元町通6‐2‐35 C&C KOBE2階)
営業時間
9:00~18:00
パンは11:00頃から販売
TEL
070-1260-6306
定休日
日曜日