やきいも専門店 laugh la fluffy(ラフ ラ フラフィ)
鎌倉七里ガ浜桜のプロムナードは、犬のお散歩や夏祭りなどでにぎわうローカルストリートです。
その一本東側の通りに、蜜が滴る甘〜い焼き芋を焼くお店があります。
やきいも専門店 laugh la fluffy(ラフ ラ フラフィ) をご紹介します。
ヤシの木と珊瑚礁本店の間にある、3階建ての白い建物ですよ。
素材にこだわり丁寧にじっくりと焼き上げた、極上の焼き芋
やきいも専門店 laugh la fluffy(ラフ ラ フラフィ) の焼き芋は、じっくり3時間以上かけて焼き上げています。
シンプルだからごまかしが効かない焼き芋、その工程には時間と労力が惜しまず注がれています。
今回取材して、極上の焼き芋ができるまでの数々の工程を知り、焼き芋の奥深さに驚きました。
それにもかかわらず、お値段がとってもお手頃。
Mから2Lまで、サイズによって200円から500円(税込)です。
ご実家が、さつまいもの産地茨城県かすみがうら市ということで、子どもの頃からさつまいもに慣れ親しんでいたというオーナーの三浦さん。
自ら車を走らせて、かすみがうら市や石岡市からさつまいもを仕入れています。
また、会社の仕事がご縁で知り合った福岡県糸島の農家さんをはじめ、全国の産地から仕入れた土付きの生芋を、店に併設した貯蔵室で追熟しています。
こんがりタイプと蜜芋タイプ、どちらがお好き?
「焼き芋ください」とオーダーしたところ、「こんがりタイプ」と「蜜芋タイプ」があるとのことでした。
焼き上げる温度や工程の違いで、同じさつまいもが大変身します。
左が「こんがりタイプ」、右が「蜜芋タイプ」です。
「蜜芋タイプ」は、さつまいもを低温のまま少しずつ石で焼き、仕上げに木箱に入れて蒸らし、時間をかけて熟成させているそうです。
焼き上がったお芋は木箱の中へ。
余熱で少しずつ温度を下げながら、時間をかけて、中をしっとり熟成させます。
お客様に提供する時には、甘味が感じられる温度になるようにしていると言います。
木箱は、昭和30年~40年代頃のものを中心に焼き方や仕上げ方によって3種類を使い分けているそうです。
70年も前のものとは思えない、杉の良い香りがしました。
日本の職人技が光る木箱は、耐久性、保温性、通気性に優れ、食品を美味しく保存できる特性を持ち、蜜芋の熟成の鍵となっています。
木箱の中から、甘い蜜が滲み出る「蜜芋タイプ」の焼き芋が登場しました。
蜜いっぱいの皮も全て美味しくて、残すところがありません。
「こんがりタイプ」は、低温から高温へとご飯炊くように火加減しながらさつまいもを焼き、皮もこんがり焼き上げると言います。
右側の焼き芋は、焼きが熟成して蜜が滲み出ています。
左側の焼き芋も、皮の中に蜜が充満しているということです!
焦げずにこんがりと焼けているので、皮だけ食べても美味しいですよ。
筆者はこの焼き芋の大ファンでして、ガブリと食べたところ、中の蜜が下のヘタからポタポタ滴り落ちました。
蜜が滴る焼き芋は、なかなかありません。
焼き芋は、食物繊維やビタミンC、ビタミンE、鉄分や葉酸などを豊富に含んでいます。
生芋の切り口から出るミルク状の液体は、昔から重宝されている便秘解消の働きを持つヤラピンという整腸成分です。
じっくり寝かせた芋の本気。OPENまでの険しい道のり。
お店の奥にある、さつまいもの貯蔵室にお邪魔しました。
産地で仕入れたさつまいもを、一つ一つ丁寧に新聞紙にくるんで数ヶ月間貯蔵するお部屋です。
さつまいもはとても繊細で、温度が高いと芽が出て消耗し、低いと腐敗しやすくなリます。
そのため、温度と湿度を一定にキープしながら保管していると言います。
なんと、時間と手間のかかることでしょう。
こうした、外からは見えない手間もしっかりと焼き芋の味に滲み出ているのですね。
生芋を包む新聞紙がたくさんあると嬉しいそうでして、この記事を読まれた方はぜひ古新聞をお持ち寄りください。
三浦さんは、お店をオープンするまでに多くの試行錯誤を重ねたそうです。
新潟の焼き芋屋さんから焼き方を教えてもらったり、焼いては失敗をくり返しながら甘みの出る方法を模索し、やきいも専門店のクオリティへのプレッシャーから、オープン前は悪夢にうなされたと言います。
蜜の染み付いたグローブが印象的でした。
何度もチャレンジして、甘みの出る方法に辿り着いた2024年11月、ようやくお店をオープン!
焼き芋はシンプルな分、奥が深くて、毎回焼くたびに新しい発見があり、今は休みの日も焼きたくてしょうがない、焼き芋のことばかり考えているそうですよ。
シンプルな昭和レトロ。駄菓子もあるよ
取材をしていると、子どもたちがワイワイやってきました。
駄菓子コーナーで好きな駄菓子を選んで、盛り上がっています。
お客様から「焼き芋屋さんに、駄菓子もあるといいな」という提案があり、置くようになったとか。
ここの焼き芋が美味しいと、子どもたちにも人気です。
焼き芋というと、昔ながらの昭和レトロなイメージですよね。
店内には、希少なレトロな計りや照明器具、昭和ノスタルジックな別珍張りの椅子がひとつ。
新しいけど懐かしい、洒落た雰囲気も楽しめます。
足元に、可愛い足跡がありました。
お店に行ったら、探してみてくださいね。
ワンちゃんもリピーター。ベトベトしない健康干し芋おやつ。
店頭で、わんちゃんのおやつとして干し芋が販売されています。
きちんと冷蔵庫に保冷されていて、箱に100円(税込)を入れるセルフサービス形式です。
三浦さんの実家近くでは、昔から至る所で農家さんが干し芋を作っていたそうです。
ここでは、天日干しをするとトンビに食べられてしまうので専用のマシンでじっくりと焼き芋を干しています。
お店に、わんちゃん達がやって来ました。
七里ガ浜のシュリちゃんとバギーに乗ったフクちゃんです。
フクちゃんはお芋が大好きで、この日は二回目のご来店でした。
老若男女問わず、わんちゃんもやきいも専門店 laugh la fluffy(ラフ ラ フラフィ)のお芋が大好きです。
皇室御光来農場の芋けんぴと、球磨川アーティザンズのピュレはいかが?
お店の一角には、島田屋総本家の芋けんぴと、球磨川アーティザンズ(職人)のピュレが並んでいます。
食べ出したらもう止まらない芋けんぴは、二種類です。
パリパリ香ばしく最小限の砂糖で川越芋の自然な甘みを生かした芋チップス、そして、ポリポリと心地よい食感の芋かりんとうは、黒糖のとさつまいもの自然な甘さを生かした逸品です。
レトロで歴史を感じるパッケージは、手土産にもぴったりですね。
下の段には、生芋の仕入れ先の一つである熊本県人吉市、球磨地方の職人が作ったピュレやコンフィチュールが並びます。
瓶の中には、豊かな自然の恵みと職人技が詰まっています。
No.01青梅ピュレとNo.02バニラビーンズ入り梅バター。
パンやヨーグルトと合わせたり水やソーダで割ったり、また、醤油や味噌などと合わせて調味ベースとしてお料理にも使えます。
No.03焼酎ブランデー入り栗ピュレは、モンブラン風のパンやパンケーキが簡単に作れます。
No.22ブラッドオレンジと桃のコンフィチュールは、オレンジそのままの爽やかな食感とまろやかな桃のコンビネーションが珍しいですね。
No.24いちごと甘夏のコンフィチュールと、No.13白桃・桜桃とトンカ豆のコンフィチュール。
No.17山江村柚木河内の丸ごと柚子マーマレード。
大切に無農薬で育てられた柚子を丸ごと、種とヘタ以外はすべて使った純粋なマーマレードです。
お客様との接点を大切に。焼き芋がつなぐ、人と人。
実は三浦さんはソフトウェア開発関連の会社を営んでおり、店舗デザイン、ロゴ、全てご自身で作ったもの。
焼き芋の焼き方も、芋の種類や焼き時間、温度、糖度との関係をデータ化し、食べてはトライ アンド エラーを繰り返したそうです。
新しいチャレンジとして何をしようか考え、気がついたら芋を焼いていた、焼くのが楽しくて仕方がないと笑いました。
古きも新しきも大切にする、令和の焼き芋職人さんです。
あまり大々的に告知をせずにお店を展開しているのは、お客様と出会ったりお話ししたり、人とのご縁があることを大切にしたいからだと言います。
流通だけに任せず自ら遠方へ仕入れに出向くのも、農家さんと直接お話をすることを楽しみにしているからこそ。
気さくでお話ししやすい雰囲気、美味しい焼き芋が食べられると、口コミで広まっていくことでしょう。
割ってみないと出会えない、一期一会のやきいもを求めて。
お芋は自然の産物なので、手作りするスイーツのように材料を取捨して混ぜたり飾ったりすることができません。
割るまでは中を確認することができないので、いちかばちかの焼き芋一本勝負!
ありのままの自然の産物と美味しく食べてもらいたい焼き手の想いが産みだす、一期一会のおやつです。
焼き芋は、スイーツに負けない甘さで腹持ちが良く、健康的なおやつとしてアジア全域で注目が高まり、冬季にはコンビニエンスストアに並ぶほど人気が上昇しています。
良いものは流行り廃りがなく、受け継がれていくものですね。
1本〜60本まで予約焼きもできるそうです。
ラッピングも洒落ているので、大切な方へのお土産にもおすすめですよ。
日本だけでなく世界でも人気のおやつ、焼き芋。
美味しい焼き芋を食べると、国や時代、老若男女問わず人と人とがにっこり微笑むことでしょう。
手間暇惜しまず焼き上げた焼き手の笑顔もまた、そこにあります。
さて、あなたは「こんがりタイプ」と「蜜芋タイプ」、どちらから食べますか?
最寄り駅
江ノ島電鉄線, 七里ヶ浜駅
住所
〒248-0025 神奈川県鎌倉市七里ガ浜東3丁目1−6
駅徒歩
江ノ電 七里ケ浜駅から徒歩14分 、江ノ電バス「 七里ヶ浜循環 奥稲村行 」 七里ガ浜桜のプロムナード前 下車 徒歩1分
営業日
火曜日, 水曜日, 金曜日
営業時間
12:00〜18:30
営業時間詳細
焼き芋がなくなり次第終了
※ご来店前に、店舗のinstagram、または公式LINEにてご確認ください。
定休日
月曜日, 木曜日, 土曜日, 日曜日, 祝日
予約
受付開始
登録なし
受付終了
登録なし
予算(下限)
登録なし
予算(上限)
登録なし
支払い方法
現金, クレジットカード, 電子マネー, QRコード決済
支払い方法詳細
現金、カード(Visa、Master Card、American Express、JCB、Diners Club、Discover)、QR決済(PayPay、楽天ペイ、d払い、au PAY、メルペイ、WeChat Pay、Alipay+)、電子マネー(Suica、PASMO、Kitaca、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん、QUICPay、iD)
席の種類
個室
貸切
不明(店舗にお問い合わせください)
喫煙可否
駐車場
無し
設備・サービス
コース内容
ドリンクメニュー
利用シーン
アクセス
サービス
ペット同伴, テイクアウト, ベジタリアンメニュー, ビーガンメニュー
お子様連れ
可能
公式サイト
https://www.instagram.com/laughlafluffy/
開業年月日
2024-11