村田川ルアーシーバス釣行で50cm級ヒラスズキをキャッチ【千葉】生活排水の流れ込みでヒット
連日の雨で気温も暑くなったり涼しくなったりと目まぐるしく変わる毎日。こんなときは気分も憂鬱になるものだ。しかし、魚にそんな人間の事情など関係ない。釣れる条件が揃っているならどんな天候であれ釣りに行くのが釣り人だ。そんなわけで、雨と濁りで活性の上がった村田川へシーバスを狙って出かけた。
雨の村田川でルアーシーバス釣行
6月12日(大潮)雨、濁り、ベイト、さらに風まで味方して、これ以上ない好条件が揃った村田川。今日はデイゲームから始めて、状況しだいでナイトゲームへと入る予定だ。まずは、上流域の排水溝付近をバイブレーションルアー(8g)でダイレクトに狙ってみる。
流れ込みでヒラスズキ50cm
勢いよく排水される生活排水の泡を横切るように少しゆっくり横切ると、スピードを緩めた瞬間にガツン!とかなり明確にアタリがきた。
高さのあるジャンプと、グイグイと引っ張るパワーで普通のシーバスでないことはわかった。十分弱らせて上がってきたのは、50cm級のヒラスズキ(フッコ)だ。
この排水される泡がサラシのようになっているのか、ここにはヒラスズキが高確率で付いている。雨と濁りで活性が上がっていたとはいえ貴重な一匹に大満足し、この日の釣行を終えた。
コツはゆっくりアピール
さて、ここでは本日の釣行のちょっとしたコツを紹介しよう。と言ってもそんなに大げさなものではない。「ゆっくり巻く」というのがコツだ。これだけは少しわかりにくいので具体的に書いてみよう。
バイブレーションルアーは昼間は見切られないように素早く巻くのが普通だが、雨後などで濁りが入ったときは意外にもゆっくりな速度の方が釣れる。これは視覚的にルアーの存在をアピールすることで、シーバスにルアーを見つけてもらおうという考え方だ。
水が濁ると警戒心が薄れる半面、小さなルアーを水中で見つけにくくなるというデメリットもある。つまり、アピール力が不足してしまうのだ。だからこそ「ゆっくりアピール」なのだ。
そして肝心の動かし方だが、ブルブルと手元に感じるギリギリの巻きスピードを意識すると釣果は断然違ってくる。ぜひ意識するだけでもやってみてほしい。
夜はボイルが発生
最後は問題のナイトゲームについても触れておこう。現状はとにかく不調だ。この日は多少ながらボイルがあったので、中流域まで下って釣ってみたがやはり反応がない。昼間いたベイトもほとんど見られず、何より水面が驚くほど静かだ。これを見てしばらくはナイトゲームは厳しいと判断した。
しかし、これから状況が好転することも十分ありえる。例えばこの日のように雨の後だったり、風が強く吹いたり、ベイトの量が増えてボイルが連発したりと様々な要因ひとつで活性は確実に上がる。
そんな条件が揃うときに釣りに行けないこともあるが、知っておくだけでも釣りの幅は確実に広がる。そのためにもこの記事が少しでも参考になればと思う。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>