怪談で有名な観光地(島根県松江市)の土産はこうなる。コレが何かわかる? ヒント「耳なし芳一」
お土産はその地域の特色をあらわすものだ。地域で獲れる畜産、海産、農産物などを原料に、それらの加工品やお菓子などが駅や空港で売られている。私(佐藤)の地元、島根県松江市でも駅に行けば、それらを見つけることができる。
最近帰省したところ、昔から売られている地元の定番商品と並んで、松江市ならではのモノを見つけてしまった。それは怪談にゆかりのある松江らしい商品だ。コレが何かわかるかな?
・怪談ゆかりの土産
見た目だけではわかりにくいので、いくつかヒントを出そう。第1ヒントは松江市にゆかりのある歴史的な作家。といっても、有名作家は1人や2人ではないので、これだけじゃ難しいかな。
第2ヒントは帰化した外国人。生まれはギリシャである。だいたい想像がついたかな? ちなみに出生名はパトリック・ラフカディオ・ハーンである。
もうわかるかな? 第3ヒントは彼の代表的作品、「耳なし芳一」である。
もうわかっただろう。では皆さん、一斉に回答をどうぞ!
せ~の! 「耳」。この写真は耳をかたどったクッキーで~す!
先に挙げたヒントの人物は「怪談」で知られる小泉八雲。1890年に来日して91年まで松江で過ごした八雲は、松江の士族の娘、小泉セツと結婚。彼が松江で過ごした家は現存しており、国の史跡に指定されている。八雲は松江にゆかりのある人物で、古くから彼にちなんだ土産物がいろいろ販売している。
たとえば、以前松江駅の土産物店で購入した「ほういちの耳まんぢう」もそのひとつ。
それもかれこれ9年も前のことで、近年は見かけなくなったのだが、久しぶりに帰省して駅の商業施設「シャミネ」に行ってみると、芳一に関する新商品を発見してしまった!
この2つがその新商品である。いずれも芳一の耳をイメージしたクッキーである。
こちらは筒耳クッキー(税込648円)。
このイラストは芳一か? 耳があるように見えるのは気のせいだろうか。そして全身にお経が記してあるのかと思ったら、「アンボナール」の文字。これは製造元の洋菓子店の名前だな。
中には大きな耳クッキーがひとつと……。
色違いの小耳クッキーが3種類入っている。
小耳? ということは、これで挟むと「小耳に挟んだ」ということになるな、うん。別のクッキーを小耳に挟んでみたぞい!
もうひとつの方は、串に刺さった「怪談アイシングクッキー」(税込756円)だ。デカい!
そして血の表現が生々しい! ハロウィンならまだしも、何もない時季にコレを見ると、一瞬ギョッとしてしまう。
ちなみに裏面は無地です。怪談クッキーはこのほかに、ろくろ首のものも販売していた。
実はこの商品は昨年、小泉八雲の怪談が発売されて120周年を記念して作られたものなのだとか。驚きの見た目ではあるけど、味は心が和むような優しい甘さでした。
松江市は怪談、お隣の境港市なら妖怪(水木しげる先生ゆかりの地)、出雲市なら神様(出雲大社)。山陰には他の地域にない変わったお土産がいろいろあるので、機会があればぜひ訪ねて頂きたい。
参考リンク:Instagram @__unbonheur__
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24