『犬に懐いてもらえない人』がやってしまっていること6つ 仲良くなるために控えるべきポイントとは
なぜ愛犬に懐いてもらえないの?
飼い主さんと愛犬の関係は、「親子」によく似ています。愛犬と良い関係を築ければ、愛犬は自然と飼い主さんを親のように信頼し、安心して暮らせるようになります。飼い主さんも、自然と愛犬を我が子のように守るべき存在に感じるでしょう。
そういう関係を築くためには、まず犬に懐いてもらい仲良くならなければなりません。そこで大切なのは、「怖がらせない」ことと「一緒にいたい存在だと思ってもらう」ことです。
愛犬になかなか懐いてもらえないと悩んでいる飼い主さんは、知らず知らずのうちに愛犬を怖がらせたり、一緒にいたくないと嫌がられるようなことをやっているのかもしれません。
では、犬に懐いてもらえない人がやってしまっている行動とは、どのようなものなのでしょうか。
犬に懐いてもらえない人がやってしまっていること
1.怖がらせる
怖がらせようと思っていなくても、知らず知らずのうちに怖がらせている飼い主さんは、意外と多いです。
映画やドラマの中で、突然高い音や低い音のBGMが大きな音で流れると、思わずビクッとして怖くなることがあります。この感覚は犬にも共通するようで、「ヒステリックな高音」や「低音」、そして「突然の大きな音」に、犬たちも恐怖の反応を示します。
人が感情的に声を荒げると、普段よりも大きな声になります。そして声の高い人はより甲高く、声の低い人はより太くて低い声になりやすいです。しつける際に感情的に声を荒げて叱りつけると、この「恐怖心を煽る」声を出すことになるので注意が必要です。
犬のしつけに必要なのは、怖がらせることではなく学習させることです。罰として手を挙げるのも、同じ理由から厳禁ですので注意しましょう。
2.しつこくする
飼い主さんは、いつまでも撫でていたい、かまっていたい、抱いていたいと思うかもしれません。飼い主さんのことを信頼している愛犬も、最初のうちは一緒に楽しんでくれているでしょう。
しかし、あまりしつこいと犬も嫌になってきます。愛犬の気持ちの変化に気付かず、しつこくしていると次第に嫌がられるようになり、距離を取られるようになってしまうかもしれません。
3.無関心だと思わせる振る舞い
しつこくされると煙たがる犬も、一緒に遊びたいとか甘えたいと思うときがあります。そういうときは犬の方から飼い主さんに近寄ってきて、遊びに誘ったり甘えたいというサインを見せます。
それらのサインを見逃したり、または忙しさにかまけて無視したりしてしまうと、犬はがっかりします。それが何度も繰り返されると「自分には関心がないのだ」と諦めてしまい、自分から近づいてくることが極端に減ってしまうようになるでしょう。
4.忙しなく落ち着かない
常にセカセカと忙しなくしている人や、常にハイテンションな飼い主さんだと、犬に懐いてもらうのに時間がかかるかもしれません。
飼い主さんに影響されて、犬自身もなかなか落ち着けないためです。性格的な問題もありますが、愛犬と接する時にはできるだけ心を穏やかにし、ゆったりとした態度と気持ちでいられるように心掛けましょう。
また犬に対して警戒している人には、犬も警戒心を抱きます。迎え入れたばかりの犬に対して警戒心を抱いてしまうご家族がいる場合は、時間をかけてお互いの距離を少しずつ縮めていくようにしてあげましょう。
5.自分勝手な世話の仕方
犬は自分のお世話をしてくれる人に懐きます。特に「食事」と「散歩」をしてくれる方にはよく懐くはずです。しかし、飼い主さんが自分勝手で愛犬の気持ちを考えずにお世話をしていると、敬遠されるようになるかもしれません。常に愛犬の気持ちを考えましょう。
なかなか懐いてもらえないと悩んでいる飼い主さんは、眠くて朝食を抜いてしまったり、散歩や遊び、運動をパスすることがある、嫌がるケアを無理強いする、汚れたトイレを放置するなど、お世話が自分勝手になっていないかどうかを再確認してみましょう。
6.思い込みだけで接する
愛犬に懐かれてしばらく経つと、陥りやすいのが「思い込み」です。信頼関係が築けたのでこちらの気持ちは以心伝心で伝わると安心してしまい、愛犬の気持ちに気付こうとしなくなるというミスです。
信頼関係が築けたからといって、それが永遠に続くとは限りません。慢心してしまい、愛犬の気持ちを分かろうとせずに思い込みだけで接していると、これまでご紹介してきたような行動になっているかもしれません。
気を抜くことなく、常に愛犬目線になる努力を怠らないことが大切です。
仲良くなるために必ず必要なこと
飼い主さんが知らず知らずのうちにやってしまいがちな、愛犬と仲良くなりにくくなる行動をご紹介しました。仲良くなるためには、これらの行動をしないだけではなく、「一緒にいたい」と思わせることも大切です。
トイレ以外で排泄をする、ソファをボロボロにする、吠え続けるなど、愛犬にして欲しくない問題行動は、環境を整えることで抑えましょう。その上で問題行動をやめたときや、してほしい行動をしたときは間髪を入れずに思いっきり褒めましょう。
また美味しいご飯をあげる、一緒に散歩や運動を楽しむことも大切です。飼い主さんと一緒にいると褒めてもらえる、美味しいご飯がもらえる、楽しいことがあるといったポジティブな経験をたくさんさせることで、「一緒にいたい」と思ってもらえるでしょう。
まとめ
怖がらせたり嫌な思いをさせたりしないということは、甘やかすことではありません。最初からわがままな犬も、わざと嫌がらせをする犬もいません。
犬の問題行動は、環境を整えることで抑えましょう。その上で、愛犬にしてほしい行動をするように誘導し、上手に褒めましょう。そして、一緒に楽しく過ごす時間をたくさん作りましょう。それが、愛犬に懐かれ、仲良くなるための秘訣です。