SUPER★DRAGONがデビュー10年で見つけた“答え”。変化と、変わらなかったもの
2025年にグループ結成10周年を迎える「SUPER★DRAGON」(通称スパドラ)。節目となるメモリアルイヤーに、メンバーの志村玲於さん、古川毅さん、松村和哉さんへ独占インタビューを実施。これまで歩んできた軌跡や、今抱いている思いについてたっぷり語っていただきました。
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10年を経て変わったのは、ステージでの“在り方”10年経っても変わらない、メンバーそれぞれの“軸”ちょっとダークな一面も……?
10年を経て変わったのは、ステージでの“在り方”
10年間を振り返って、「ここは大きく変わったな」と思うところはありますか?
志村玲於(以下、志村):
10年前と比べて、ステージに立つ“在り方”を強く意識するようになりました。昔の自分は、ただデビューすれば自然と人気者になれるものだと、どこか楽観的に思っていたんです。でも10年活動を続ける中で、楽曲の流れやステージの魅せ方はもちろん、プレーヤーとして、そしてクリエイターとして、あらゆる面でステージに対する捉え方が変わりました。
経験を重ねてきたからこそ、ですね。
志村:
そうですね。僕らがやりたいことと、周りが求めるものって必ずしも同じじゃないと思うんです。その中で、どうやってファンやスタッフ、みんなが納得できる形を作れるか。自分たちもちゃんと納得できる着地点を探すようになりました。
松村和哉(以下、松村):
僕は逆にどんどん子どもに戻ってる気がして。好きなことややりたいことがはっきりする分、やりたくないことには全力で“やりたくない!”って思うようになっちゃう。そういうこだわりみたいなものが、10年前よりどんどん強くなってる気がします。
古川毅(以下、古川):
僕の場合はステージではないんですけど……キッチンの立ち方が変わったかな(笑)。
志村:
えっ? キッチン……?(笑)。
古川:
昔は全然料理ができなかったんですけど、最近は家で「お腹減ったな」って思ったとき、自分で作れる選択肢が増えたのがうれしいです。
松村:
うん、それは変わったよね(笑)。
志村:
それ、ただ食べたいものを食べてるだけじゃない?(笑)。
10年経っても変わらない、メンバーそれぞれの“軸”
反対に、「ここだけは10年経っても変わらないな」と感じるところは?
志村:
中身は全然変わってないんですよね。ステージへの意識は変わったけど、根っこの部分は10年前のまま。
松村:
逆に変わったやつっている? 全員、中身は変わっていない気がする。
古川:
たしかに“軸”みたいなところは、全員10年前と変わらないよね。
ちょっとダークな一面も……?
6月11日にリリースした1stアルバム『SUPER X』のテーマ「ダークヒーロー」にちなみ、やめたいけどついやっちゃう“ダーク”な一面ってありますか?
松村:
ゲームですね。ゲーマーというほどではないんですけど、やり始めると、ずっとやっちゃう。曲を作らなきゃいけないのに、ついゲームに手が伸びてしまってたり(笑)。
古川:
ついやっちゃうこと……じゃないんですけど、僕は夜型人間なので、物理的にダークな時間のほうが元気です。朝とか昼間は全然本調子じゃなくて、夕方からどんどんテンション上がってくるんです。
志村:
そういう“ダーク”もあり?(笑) 。だったら最近買ったTシャツ、全部黒でした。3~4枚一気に買ったけど、全部黒。
松村:
おー、それもナイスダーク!(笑) 。
グループ結成10周年を迎えたスパドラ。経験を重ね、誰もが納得できるパフォーマンスを突き詰めて表現するようになったメンバーたちですが、軸は変わらないままという言葉に胸が熱くなりました。インタビュー中は、ひとりが話せばすぐ話題が広がって、和気あいあいとしたムード。「仲良しなんだな~」と思わず頬がゆるんでしまいました。
写真/松井ヒロシ 文/中野純子