「マイクロファイバークロス」の寿命が縮まる“3つのNGお手入れ”「うっかりやってると劣化するかも…」
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。汚れをさっと拭き取るだけできれいになる、暮らしのお手入れに欠かせない「マイクロファイバークロス」。価格もお手頃で、家中の掃除に使える便利グッズとしておなじみです。しかし、扱い方を間違うとクロスが劣化することも……。ここでは、うっかり間違いやすい「マイクロファイバークロスのNGお手入れ」をご紹介します。
NGその1.乾燥機にかける
マイクロファイバークロスは洗えば繰り返し使えるため、エコで経済的。お手入れ後は洗濯機でまわしても問題ありません。
しかし、乾燥機の使用はNG。マイクロファイバークロスは熱に弱いため、乾燥機を使うと生地が劣化します。耐久性は高くても、耐熱性には優れていないのが弱点です。
マイクロファイバークロスは速乾性に優れているため、そもそも乾燥機は不要。自然乾燥でカラッと乾きますので、洗濯機では「洗い」機能だけを使いましょう。
NGその2.アイロンをかける
熱に弱いマイクロファイバークロスは、当然アイロンがけも避けた方が無難。ナイロンやポリエステルでつくられており、樹脂製のクロスにとって熱は大敵です。
アイロンがけによって繊維が溶けてしまえば、マイクロファイバークロスのよさが半減して汚れ落ちが悪くなってしまいます。
このほか、煮沸消毒もおすすめしません。同様に熱で劣化する可能性がありますので、熱を加えるお手入れは避けてください。
NGその3.肌や顔をふく
掃除に便利なマイクロファイバークロスですが、じつは人のお手入れには不向きです。速乾性はあるものの、必要な油分まで落としてしまうため、肌が乾燥する原因になります。
皮膚に触れる場所のお手入れは避け、髪の毛のタオルドライ程度の使用にとどめましょう。
お手入れはただしい方法で
万能なマイクロファイバークロスですが、使い勝手がよい一方で弱点もあります。
劣化や肌トラブルにつながる使い方は避け、適切な方法で活用しましょう。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア