「視る/視られる」写真の臨界点へ ― トランスフィジカルとルイジ・ギッリ展、東京都写真美術館で同時開催
「ルイジ・ギッリ 終わらない風景」会場
東京都写真美術館で、総合開館30周年を記念する2つの展覧会が2025年7月3日(木)より開催される。
2階展示室では、イタリアを代表する写真家ルイジ・ギッリ(1943–1992)の個展「ルイジ・ギッリ 終わらない風景」を開催。1970年代から晩年にかけてギッリが撮影した風景や室内、看板、鏡越しの風景など、多様な視覚の断片によって構成された作品群を紹介する。あわせて、グラフィック・デザイナーとしても活動した妻パオラ・ボルゴンゾーニの資料も展示される。会期は9月28日(日)まで。料金は一般800円など。
3階展示室では、学芸員4名による共同企画展「トランスフィジカル」を開催。東京都写真美術館が所蔵するコレクションから選りすぐりの作品を紹介するオムニバス形式の展覧会で、写真や映像における「物質性」や「身体的表現」に焦点を当てるとともに、デジタル化が進む現代における写真・映像表現の可能性を探る。会期は9月21日(日)まで。料金は一般700円など。
「ルイジ・ギッリ 終わらない風景」会場
「トランスフィジカル」会場
「トランスフィジカル」会場