<働く女はけしからん!?>お望みどおり退職します!義父の横暴と夫の態度にブチ切れ【まんが】
私(アヤ)は、夫のヨウヘイと保育園に通う息子との3人家族。正社員としてバリバリ働いています。義実家に顔を出すたび、私は義父の差別的な考え方に呆れるばかり。義父は「女は家事育児に専念していろ」と言い、女性を下に見てなにかと怒鳴り散らすのです。勝気な性格の私はそのたびに言い返すのですが、言いなりになっているだけのヨウヘイにもイラ立ちます。結婚以来まったく進展のないこの状況に、私はいいかげんウンザリしてきました。そしてある日……。
義父の口調が激しくなってきたのを見て、義母は「ばあばと遊ぼうね」と言って息子をサッと庭へ連れだしました。義母はそうして存在感をなくすことで、波風立てずに長年やってきたのでしょう。けれど私はこのままでは気が済みません。
ヨウヘイはいつも伝書鳩のように義父の言葉をそのまま私に伝えてくるだけ。ついに私はブチ切れました。けれど私が仕事を辞めて困るのは義父やヨウヘイの方です。退職届を出したと伝えると、ヨウヘイは驚きすぎて言葉も出ない様子でした。
義父はバリバリ働いている私のことが面白くないようです。いつも「家のことをおろそかにするな」と偉そうに説教をしてきます。ヨウヘイもそれを否定しようとしません。私は毎回「とんだ茶番だな」と思って聞いていましたが……。少し前に定年退職をしてから、義父はいっそう意固地になってしまったような気がします。ついには私に対して「仕事を辞めろ」と執拗に迫ってきました。 ヨウヘイも義父の前では「父さんもこう言っているし……」なんてその場しのぎのことを言っているけれど、私が本当に辞めたら困るでしょう? ヨウヘイの慌てた様子を見ながら、私は内心「いい気味だ」と思ったのでした。
義姉は「実家の援助」をお断り!義父の男尊女卑は昔から?
ヨウヘイはしばらく部屋のなかをウロウロしたあと、義実家へ電話をかけました。すると義父は不在で、たまたま義実家に帰ってきていた義姉が電話に出たらしく……。ヨウヘイは義姉に助けを求めるかのように事情を話しはじめました。
義姉は隣の県に住んでいて、義実家にはほとんど顔を出さないと聞いています。私もあまり話したことはありません。ただヨウヘイの必死なお願いにも、義姉は冷静でした。すでに義母から、私と義父とのやりとりを聞いていたのかもしれません。
義父は自分の娘にまで男女差別をしていたのです。男の子は大学まで行かせるけれど、女の子に知恵はつけさせないだなんて。男尊女卑な義父とは思っていたけれど、ここまでとは……。ヨウヘイのそばで義姉の電話の内容を聞きながら、あいた口がふさがりません。大人になった義姉がほとんど義実家に帰ってこないのも当然です。 義姉に助けてもらうどころか、冷たく突き放されたヨウヘイ。自分の代わりに援助できないかという話もピシャリと断られ、ただただ絶句していたのでした。
怒鳴り散らす義父「女性見下すことで心の安定」義姉の指摘
家長の自分がいちばんエラくて、その次が長男。妻や娘や長男の嫁は、自分の命令に従う存在……。そんな考えにとらわれ続けている義父には、いいかげん現実を見てもらわないといけません。私は夫婦それぞれの実際の年収をぶちまけました。
義父は大声をはりあげます。「うちの長男だぞ。女よりも稼げないなんて、そんなことがあるものか!」ご自慢の長男を育てあげた自分のプライドまでへし折られ、少し混乱しているようです。するとふいに、義姉がリビングに入ってきました。
私の退職をめぐる話し合いになるかと思いきや、義姉の登場で思いがけない展開になりました。なにかと怒鳴り散らす義父の威圧的な態度は、義父自身の不安や自信のなさから来ているもの。そして義姉もどうやら同じように感じていたらしく……。義父に対してズバリ「女性を見下して心の安定を保っているだけ」と指摘してきました。 義姉は義姉で、ずっと義父に言いたいことがあったのかもしれません。思いがけない義姉の言葉に義父は何も答えられなくなり、義母は黙ってうつむいています。ヨウヘイはただ成り行きを見守るだけ……。その場にしばらく沈黙が流れたのでした。
新しい生活へ踏み出す私「ナメんなよ!」孤独になった義父
義姉は義父に向かって語りかけます。
しばらく前から義母は義姉と相談し、家を出る準備をすすめていたようです。いきなりの爆弾発言にヨウヘイは言葉を失い、義父は顔を真っ赤にして怒っています。もはや私の退職話どころではなくなってしまい、私は義実家から失礼しました。
実は転職が決まった上で退職していたのですが、ヨウヘイに反省してもらうためその事実は黙っていました。私は有給休暇を消化しながら、このまま無職を貫くふりをしつづけたのです。そして迎えた、新しい会社への入社日……。
こうして私は保育園に行く息子を連れ、あっけに取られるヨウヘイを置いて颯爽と新しい会社へと出発したのでした。私が本当に辞めてしまったらどうなるか、ヨウヘイも今回のことで思い知ったでしょう。 その後、義姉のもとへと引っ越した義母は無事に義父から解放されたようです。義父にとっては一人暮らしのはじまりです。義母にまで逃げられて少しは考えがあらたまるかと思いましたが、義父は相変わらずだそう。たまにヨウヘイが義父を訪ねても、義母や義姉、嫁の私を見下すような発言を繰り返しているとのことです。 ヨウヘイはそんな義父の相手をしながら「俺はこんなふうにはなりたくない」と思ったようです。心から反省したヨウヘイと、これからも家事や育児をしっかり協力しながらやっていきたいと思います。