OSK日本歌劇団『レビュー in Kyoto』開幕レポート到着「大好きな南座で卒業公演をさせていただけて幸せ」
7月13日(土)〜21日(日)に南座にて上演中の、OSK日本歌劇団『レビュー in Kyoto』のオフィシャルレポートが到着した。
開幕を前に南座正面にて、南座ラストステージとなるトップスターの楊琳、娘役トップスターの舞美りらをはじめ、同じく娘役トップスターの千咲えみ、男役スターの華月奏、翼和希が挨拶を行った。
楊琳「いよいよここ南座にて、OSK日本歌劇団『レビュー in Kyoto』が本日より始まります。劇団員一同、全身全力で勤めてまいりますので、皆様のお越しを心よりお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします」
舞美りら「私の地元でもあります京都、大好きな南座で卒業公演をさせていただけることを本当に幸せに思っております。街では祇園祭が賑わっておりますが、OSKも南座でお祭り騒ぎをしたいと思います」
千咲えみ「楊さんと舞美さんの南座ラストステージです。このメンバー、そしてこの作品はこの夏、この南座でしか見ることが出来ません。皆様どうぞ目に焼きつけていただけたらと思います」
華月奏「いよいよ始まります『レビュー in Kyoto』は、この南座でしか見られない特別バージョンでございます。この祇園祭とともにしっかり盛り上がっていきたいと思います」
翼和希「「BAILA BAILA BAILA 南座バージョン」はその名の通り、踊りが盛りだくさんの約80分でございます。皆様の心も踊る今作品を、千穐楽まで精いっぱい駆け抜けてまいります」
挨拶のあと、楊が公演の成功を願って手締めを行い、南座正面に集まった来場者や沿道の歩行者から温かい大きな拍手が送られた。
同公演は、今月4月に大阪松竹座で上演した、荻田浩一構成・演出の「BAILA BAILA BAILA」の構成を一部変更し、新しいシーンを加えた「南座バージョン」としてパワーアップ。2021年の就任以来、トップスターとして劇団を牽引した楊琳、そして、娘役トップスターとして活躍し続けた京都出身の舞美りら最後の南座公演となる。二人を送り出すに相応しい、華やかなステージとなっている。
「ダンスのOSK」の魅力が凝縮されたノンストップ85分に及ぶレビューショーが開幕すると、客席より盛大な拍手が巻き起こった。幕開きの「安倍晴明ファンタジー」では、楊琳演じる安倍晴明が登場。凛とした雅な雰囲気に観客はうっとりとした様子。続いて、「鏡の夢」に出演するのが夢だったという舞美りらが登場。三面鏡に写る姿を模した麗しくも巧みな踊りが観客を魅了した。情熱的なラテンの後は、「東京ブギウギ」をはじめとする笠置シヅ子の名曲で会場は盛り上がる。女豹に扮した千咲えみが「ジャングル・ブギー」を力強く歌って魅せ、華月奏は「四季の宴」や「ブルー・タンゴ」で抜群のダンス力を披露。
翼和希も出演したNHK連続テレビ小説『ブギウギ』の舞台シーンを再現した場面では、観客も手拍子で応え、会場は一体感に包まれた。そして、「檄!帝国華撃団」や「Go to the future」など過去の南座公演を彩った曲で、これまでの思い出を振り返る。スペイン語で「踊れ、踊れ、踊れ」を意味する演目に相応しく、情熱的なラテンから、一糸乱れぬラインダンスまで、OSK の誇る高いダンス力を余すところなく発揮し、盛り上がりは最高潮を迎えた。そして、昭和5年より歌い継がれる劇団のテーマソング「桜咲く国」が二人の退団を華々しく飾り、盛大な拍手の中で終演となった。
7月20日(土)はイープラスの貸切公演を実施。チケットは販売中。