<大学費用>わが子が怠慢で留年したら学費は親が払う?本人に払わせる?辞めさせる?
子どもの教育費のなかでも、大学費用が最後にして最大にかかってくるものではないでしょうか。特に親元から離れたり、私立大学に進学したりすると、かなりのお金がかかってきます。そんななかママスタコミュニティには、子どもの大学の学費に関するこんな質問がありました。
『大学の学費は当たり前に親が出す派のみなさん! もしも子どもが留年したら、それ以降の学費はどうします? 理由は遊び好きだったり、不真面目さゆえのものだったとして』
ママたちにアンケートを取ったところ、「それ以降も親が出す」が6票、「1回の留年までなら親が出す」が7票、「奨学金にさせる」が5票、「大学を辞めさせる」が5票、「親からの貸付という形で払ってあげる」が19票、「その他」が11票となりました。考え方が多岐に渡り、意見も割れていることがうかがえます。ママたちから寄せられたコメントを詳しく見ていきましょう。
※この記事では、予定されている大学無償化制度については考慮していません。
「甘い親だとはわかっているけど卒業はしてほしい」という意見
『せっかく入学した大学を中退になるのは嫌だから』
『辞めさせる勇気がないから、結局払うと思う。甘い親だと思うが』
まずは「それ以降も親が出す」と答えたママの理由を掘り下げてみます。「頑張って受験に合格したのに辞めさせるのはもったいない」という考えがあることから、とにかく卒業に向けて親が学費を負担するママたちは少なくありませんでした。一方で本人の怠慢で留年したとなると、親として厳しさも持ち合わせたいところ。そのため「1回の留年までなら親が出す」と「親からの貸付という形で払ってあげる」の2択で悩んでいたママも一定数いました。「1年分だけは許すのか、貸し付けていつか返してもらうかは、実際の怠け具合と卒業への意志の強さで決める」と状況に応じて選択するというコメントも。
「どうせまた同じことを繰り返すだけだから辞めさせる」という意見
『病気とかの事情でない留年なんてありえない。どうせ同じことを繰り返すから辞めさせる』
『留年分は一時的に親が払うが、卒業後必ず子どもに返済させる。不真面目さゆえの留年は「困ったら親がなんとかしてくれる」と思っている総じて甘ったれた人間ばかり』
一方で「大学を辞めさせる」というシビアな判断を取るママたちからのコメントも見ていきます。今回の投稿では病気や留学など特別な事情ではなく、本人の怠慢によって留年が決まってしまったときを仮定しています。そのため「ここで親が学費を出したらまた留年するから」「日本の大学なんて普通に授業を受けていたら留年することはない」といった観点から、中退という道を選ばせるというママたちがいました。せっかくなら卒業してほしい気持ちはもちろんあるものの、不真面目な学校生活だったことが理由の留年。親が追加の学費を負担することに疑問を持つのも当然ですよね。
親がやってくれたことをそのままやってあげるという人も
『旦那がテストを受け忘れて旅行したときに義父が黙って学費を払ったからうちもそうする。単位落とした旦那は今、真面目な会社経営者になっているから』
『留年じゃなく休学したけど、親が全額出したよ』
『一括返済で奨学金。給付型とか特待を取れたら用意した分を卒業時に渡す。私の親がしてくれたやり方』
この他にも「自分の親がやってくれたことと同じことをしてあげる」という意見もありました。実は筆者も病気をした影響で半年だけ留年の形となりました。体調を優先して単位を2つ取り逃してしまったものの、大病ではなかったこととオンライン授業も可能だったので「なんとか無理をすれば留年せず4年で卒業できた」という側面も否めません。しかし親の「半年分は継続して学費を出してあげる」という優しい言葉に甘えた形に。親の優しさに感謝するとともに、自分の子どもが同じような状況になったら理由に関わらず留年した1年分は学費を出してあげるつもりです。
進学前や留年したときに今後のことを話し合うことが大切
『「中退したらかかった学費を返してもらう」と言ってある』
『1回の留年までなら親が出す。とりあえずね。ただ沢山話し合う。自分が望んで進んだ道なのに、どうしてこうなったか』
『4年分の学費は出すけど、それ以上の場合は子どもの貯金から出す。お年玉とかを預かって貯めている貯金があるので、それを子どもの了解の上で使うかな』
『理由が不真面目なら大学の意味がないと思うので、学費は出さずに本人に任せる。自力で卒業まで通ってもよし、辞めてもよし。その場合はそれまでの学費も返してもらう』
大学入学に至るまでの大変な受験に加えて、入学金やこれまでの学費を考えると、このまま中退となれば親にとっても「もったいない」と感じてしまうのは当然です。特に日本社会ではまだまだ「学歴」が仕事や収入を左右する側面があることは否めません。
一方で怠慢が留年理由となると、親としてしっかり厳しさを見せながら対応したいところ。子どもが留年を申し訳なく思っていて今後は真面目に大学に通う意志があるのか、1度は許しても2度目以降の学費は自分で払うつもりなのかなど、親子でしっかり話し合うとしていたママたちもいました。また大学進学前に「留年は絶対にしない」「仮に留年したらその分の学費は自分で出させる」など、事前の話し合いをしているという体験談もあります。今回の投稿は留年後の学費を出すか出さないかという質問ではありましたが、何より大事なことは卒業するしないではなく、子どものその後の人生でしょう。社会に出る直前である大切な時期に、どのように社会勉強をさせていくのか、親子でどう話し合って取り決めるのかが重要なことなのかもしれませんね。