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山北町民俗文化財 資金や担い手、課題多く 町民アンケの結果を公表

タウンニュース

社会教育委員の会議

山北町社会教育委員会議は12月25日、町民500人と川村小6年生60人と山北中2年生49人の計609人を対象に行った「民俗文化財の保護・継承」のアンケート結果を公表した。

山北町の民俗文化財(行事)は、担い手不足や資金不足などの問題があり、後世への継承が課題となっている。今回のアンケートは、そうした現状の解決策を検討し、町民の意識を調べるため、山北町教育委員会から諮問を受けて昨年秋に行ったもの。

国、県、町指定の民俗文化財になっている「山北のお峰入り」、「世附の百万遍念仏」、「室生神社の流鏑馬」、「川村囃子(山北・岸)」、「白籏神社祭り囃子」について聞いた。町民は年代が均等になるように対象を無作為抽出し、児童生徒と合わせ計283件の回答を得た。

回答からは、個々の文化財自体には9割近い認知度がある一方で、関心がある人は、半数程度にとどまり、認知度と関心度の差が大きいことが浮き彫りになった。

また、過去に文化財の行事等に役員や演者として関わった経験がある人は1割ほど。今後、参加する意向のある人と参加したくないと考える人の割合がそれぞれ半数程度ということも分かった。同会議の担当者は「住民への働きかけが重要」と話し、保護・継承の当事者として、自ら関わる人材確保が課題との見方を示した。

このほか保護・継承にかかる資金調達面での問題については、「行政からの補助金の増額」と「クラウドファンディングの利用」などを望む声が多かった。

結果を受け、河合剛英議長は「民俗文化財をいかに保護・継承していくのか、今後のあり方等を検討していきたい」と話した。今春に教育委員会に答申する予定。

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