【記者ノート】新潟県上越市内で増える外国人労働者・市民への上越地域消防局による実質的にはほぼ初めてとなる「消防研修・消防訓練」
近くの工場などで働く外国人労働者・市民(上越国際交流協会の生活日本語講座に参加する外国人)に対する消火器の実地訓練も、公民館分館の廊下で実施した
上越地域消防局では実質的にはほぼ初めてとなる「外国人労働者」などの外国人市民に対する「消防訓練」を6月8日、新潟県上越市公民館南川分館で実施した。上越県営工業団地などの企業・工場で働く外国人を対象に行った講和と実地訓練を兼ねた消防訓練で、この日参加した外国人労働者・市民は、ミャンマーやインドネシア、フィリピンなどからの外国人労働者が中心で、毎週同館で行われる生活日本語講座に出席している人達だ。このため、この日普段同講座で講師等務める生活日本語ボランティアの人達も消防訓練をバックアップした。
はじめに、同消防局の清水聡さんや田宮遼平さんが館内で、スライドを使って市内の火災例や火災状況(火災による死傷者数など)について報告したり、火災につながる危険なコンセントなどの注意点を説明したり、消防車や救急車の呼ぶ方法などをアドバイスしたり、様々な角度から火災予防を呼びかけた。その後同館の廊下で消火器を使った実地訓練を行うなどした。最後に8月2日の消防局での「研修や見学ツアー」を案内していた。
インドネシアから県営工業団地内の工場での仕事にやって来ているマリア・ウルファさん(26歳)は「色々普段から注意しなければならないポイントを教えて戴いた。いい機会をつくって貰い有難かった」と喜んでいた。同消防局の2人の消防署員も「外国人労働者・市民も多くなって来ており、言葉が中々分からない外国人向けのこうした研修の実施を増やしていきたい」と話していた。
上越国際交流協会では消防局と連携を取りながら、他の場所でも行っている生活日本語講座に参加している外国人労働者・市民にもこうした火災予防研修・実地訓練の機会を増やしていきたいと準備を進めている
竜哲樹(にいがた経済新聞顧問)
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