上念司「この人が言ってることはダメですね」自民・森山幹事長の発言への見解を語る
6月9日(月) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。月曜コメンテーターで経済評論家の上念司氏と、自民党の森山幹事長の発言について意見を交わした。
基礎控除とか消費税減税どこいった?
寺島アナ「自民党の森山幹事長はきのう、徳島市での党の会合で、高騰するコメ価格をめぐり「安ければいいのではない。生産者が安心して再生産でき、消費者に安定的に届けられる価格こそ目指すべき方向だ」と強調しました。森山幹事長は将来的な農業政策について「安定的に安い価格で農畜産物を提供するには、耕地面積をできるだけ広くすることが大事だ」と説明しました。この発言、上念さんはどう受け止めますか?」
上念「幹事長、お言葉ですが、それはいくらなんですか?」
寺島「はい」
上念「いくらか言えよ、みたいな話ですよね。なめてんのかと。物の値段っていうのは、需要曲線と供給曲線が、ぶつかったところで決まるんですよ。あなたが言ってるような価格に誘導するっていうのは価格統制であり社会主義なんです。社会主義ってどうなったか分かります?基本的に物の生産が全然足らなくてインフレ気味の経済になってるでしょ。ということになるんですよ。だからこういうのはいまいちなんです」
寺島「はい」
上念「大規模化が必要だとおっしゃるなら、自由化しなきゃダメじゃないですか。あなたがおっしゃってるように、生産者全員守りますみたいなこと言ったらダメなんですよ。競争していただかないと。米以外の農業をやられてる方は、もうとっくにやってるんです、そんなこと。それを米だけはなぜかやってない。儲からなかったら「政府が補填してくれ」みたいなことをやってるわけでしょ。おかしくないですかっていう話なんですよ。全然論点ずれてますよね。この人が言ってることはダメですね」