ミツワライス 「防災米」市長らが視察 協定締結に準備着々
(株)ミツワライス(茅ヶ崎市芹沢)が防災用に発案した商品、「湯煎米」の視察に3月14日、佐藤光市長が訪れた。
「湯煎米」は、30年にわたって米穀の卸販売や精米に携わってきた同社が、能登半島地震被災者の声を、管理栄養士とともに集約し開発した新しい形の非常食。真空パックされ日持ちがするのはもちろん、二重包装され外側のパックで水を計量でき、内側の生米の入った高密度ポリエチレンを湯煎炊飯することで、食器を汚さずに「炊飯器以上のおいしいごはんが食べられる」というもの。
同社の大森翔平代表取締役は「被災時には簡易に食べられる非常食を想定している人が多いが、支援物資が届いたその先のフェーズでは、同じような食事が続き飽きてしまうことも多い。そうしたときに温かくおいしい食事が摂れるようにと、開発した」という。
また、クラウドファンディング「マクアケ」で好評を得ていることも紹介。4月1日時点では、目標の1800%超の応援購入額が集まっている(募集は15日まで)。
湯煎した商品を試食した佐藤市長は「おいしい。被災地にあっても日常を思い出させるだろう良い商品。まずは防災協定を結ぼう」と話した。