心配性の義母「頼みたいことがあって」備えあれば 憂いなしとは言うけれど #頑張り過ぎない介護 209
一つ屋根の下で義母と同居しているまる子さん。嫁姑問題や介護の話をメインに自身の体験をマンガにしています。
息子と遠出の買い物に出かけた道中、実母から「今から手術に行ってくる」と電話をもらったまる子さんは、励ますつもりで「目が覚めたらお誕生日おめでとうって言ってあげる」と声をかけて送り出しました。しかし、その話を実母が父にうれしそうに話したことで、父は実母が認知症になってしまったのではないかと不安になって、まる子さんに連絡する結果に。なぜなら、誕生日は翌日ではなく翌月だったから……。まる子さんは、誕生日を勘違いしていたのは実母ではなく自分だったと慌てて説明。すると、父も安心してくれました。その後、実母の手術は無事に終了し、まる子さんは退院に合わせて、久しぶりに帰省することにしました。
知って満足した…?
実母は、術後の経過も良好なようで、父から点滴も取れて一般病棟に移ったと聞き、まる子さんはひと安心です。しかし、今度は義母が「玄関の外に手すりを付けてほしい」と言いだしました。今はほぼ外に出ない生活をしている義母。手すりを付けたとしても、結局介助が必要なので、付ける意味がないと夫に断ってもらったのですが、諦めてくれたかどうかはわかりません。手すりをつけると車の乗り降りが不便になるため、まる子さんとしては、できれば付けたくないというのが本音です。
朝、食器を片付けるために義母の部屋に行ったところ「ずっと頼みたいと思っていたことがあって」と義母から声をかけられました。
どうやら防災の話のようです。
気になる防災グッズがあるらしく、値段を調べてほしいという話でした。
義母は、コスパも気になるようです。
さらに、一般的に「最低3日分」と言われている備えについても、妥当かどうか考えるように言われました。
私なりに考えて、現実的な提案をしてみました。
防災についても、私の考えを一生懸命伝えたつもりですが……。
全然伝わらず。その後、何件かホームセンターを回って指定された防災グッズの値段を調べ、義母に報告しましたが、義母からの返答はなし……。買うんじゃなかったの!?
朝、義母の食器を片付けに行くと、義母から「ずっと頼みたいと思っていたことがあって」と言われました。話を聞くと、気になる防災グッズがあるようで、値段を調べてほしいということでした。そして、防災は「最低3日分」と言われているけれど、本当に3日でいいのかよく考えてみてほしいと……。なぜ私が? と思いつつ、自分なりの意見を義母に伝えました。
しかし、義母がすんなり私の意見を受け入れるわけでもなく……。結局、義姉が来てくれている間に、ホームセンターを何軒か回って義母から指示された防災グッズの市場価格を調査。表にまとめて、義母に渡しました。
私は価格をもとにどこかで買うのかと思っていましたが、表を渡した後、義母からは特に何も言われず……。知って満足しただけ? でも、いつやってくるのかわからない災害に備えるのは、大事なことですよね。用意しているものの消費期限や賞味期限も、定期的に確認しておくと安心です。
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どんな防災グッズがどれだけ必要かというのは、住んでいる場所や家族構成、年齢などによっても異なると思います。義母が何をしたかったのかはわかりませんでしたが、万が一のとき、通常の生活に加えて介護の質を維持するためには何が必要かを考える、いいきっかけになったのではないでしょうか。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。