【政府公認】「ACN ラムセス大王展 ファラオたちの黄金」がヤバすぎる…! 豊洲で見るか、エジプトに行くかの2択
2025年3月8日から、豊洲のクレヴィアベース東京(CREVIA BASE Tokyo)にて始まる「ACN ラムセス大王展 ファラオたちの黄金(以下 ラムセス大王展)」。エジプト考古最高評議会による特別支援のもと開催される、エジプト政府公認の展覧会だ!
これまでにアメリカ、フランス、オーストラリア、ドイツと巡回してきたが、ついにアジアへ。最初の地に選ばれたのが日本だ。絶対に凄まじいだろうと確信していたが、やはり凄まじかった……! オープンに先駆けて開催された内覧会に参加してきたので、見どころを紹介するぞ!
・9月7日まで
まずは会期だが、けっこう長い。2025年3月8日から始まり、終了の予定は9月7日。会場のCREVIA BASE Tokyoも、期間中は「ラムセス・ミュージアム at CREVIA BASE Tokyo」になるもよう。
つまり半年ほどは、ずっと豊洲にエジプトの至宝の数々が存在する凄まじい状態になるわけだ。もはや豊洲はヌビア遺跡日本支部。
さて、日本でファラオと言えば、恐らくツタンカーメンが知名度トップ。次いでクレオパトラ7世だと思われる。彼女はファラオというより美女としてだとか、カエサルとのあれこれで認知されている可能性を否定できないけれど。
日本ではラムセスの名にピンと来ない人がそれなりにいそうだが……当サイトのようなサブカル系ネットニュースの読者には、人気ソーシャルゲームの影響により、オジマンディアスという名と共にラムセス2世をイメージする人が多いと思われる。
ファラオにラムセスは複数いるが、当展覧会の目玉は、まさにそのラムセス2世に関するものだ。ポスター等で展覧会の「顔」にもなっている「ラムセス2世の棺(エジプト博物館)」は日本初上陸!
他にも「ラムセス2世の巨像の上部(シャルム・エル・シェイク博物館)」など、彼に関するアイテムが多数展示されている。
しかしラムセス大王展ではラムセス2世に限らず、他のファラオたちに関連する品々も多く見られる。例えば「シェションク2世の棺とカノポス棺(エジプト博物館)」の存在感は圧倒的だ。
銀製の巨大な棺というだけでも凄まじいが、よく見ると表面には細かく丁寧に色々と描かれている。何と贅沢な棺か……! ここは恐らく最も人だかりのできるスポットとなるだろう。
こういったサイズ的に大きなものばかりが見どころではないのも、本展覧会のテクいポイント。こまごまとした宝飾品にも、凄まじいクオリティのものが揃っている。どこを見ても古代エジプトの製造技術の高さと、洗練されたセンスがうかがい知れる。
特にラピスラズリと黄金、そしてカーネリアンの扱い方は、約4000年前のエジプトで完成の域に至っていたのではないかとすら思える素晴らしさだ……!
とまあこのような感じでファラオの誰かしらに関連する大小様々な品々が180点も展示されているのだからたまらない。
エジプト政府公認は伊達ではないということだ。偉大なラムセス大王の名に恥じぬ、最強の展覧会と言っても過言ではない。公式HPには「一生に一度」とあり、失礼ながら、当初はよくある煽り文句だと思っていた。
しかし実際に見た今、これは盛っていないと確信できる。冷静に考えて、普通は国外に持ち出す許可など下りそうにない物が多すぎるだろ……!!
ちなみにチケット代が大人1枚で約4000円と、この手の展覧会ではなかなかのものだ。しかし成田からカイロまで飛べば何だかんだで約10万円ほどかかる事を考えれば、無料みたいなもの。
この展示内容はガチに、期間中に豊洲で見るか、後でエジプトに行くか……あるいは、見ぬまま生涯を終えるかみたいな水準にある。恐るべきことに撮影OKなので、帰ってじっくり写真で見返すことも可能。
かくいう私も記事を書きながら写真を見て、新たな気付きを得たりしている。豊洲でファラオの威光を存分に浴びてくれ! しかしこうなると、本物のアブ・シンベル神殿に行きたくなるんだよな……。
・ACN ラムセス大王展 ファラオたちの黄金
会期:2025年3月8日~9月7日
会場:「ラムセス・ミュージアム at CREVIA BASE Tokyo」
住所:東京都江東区豊洲6-4-25
時間:平日10:00~18:00(最終入場 17:00)、土日祝日・特定日9:00~19:00(最終入場 18:00)
アクセス:ゆりかもめ「市場前」駅徒歩3分
参考リンク:ACN ラムセス大王展 ファラオたちの黄金
執筆・撮影:江川資具
Photo:RocketNews24.