コメの作付は増やす必要ない!?大竹驚き「農水省の方は世間のことわかってる?」
お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) 4月25日の放送は、東京大学農学部卒業後、農林水産省を経て、現在は東京大学の大学院特任教授・名誉教授の鈴木宣弘氏を招き、金曜パートナーの壇蜜とともに農業問題について話を伺った。
壇蜜「コメが高いの!」
鈴木「本当に大変ですよね」
大竹「どうしましょう、これね。コメが足りてなくて、農家の平均年齢は、ここには68.7歳って書いてありますけど、この間はもう69.5歳ってあって。あと半年経てばもう70歳になるよね」
壇蜜「えらいこっちゃですよ」
大竹「鈴木さんによると、『農水省はコメ不足を流通のせいにしてきましたが、悪いのは間違えた政策をやってきた農水省自身』だと…農水省にお勤めだったんですよね?」
壇蜜「お勤め先のことを言っちゃって大丈夫ですか?」
鈴木「農水省の皆さんを激励するためにです。頑張ってくださいと」
大竹「どういったところが今ダメなんですか?」
鈴木「今、お話があった通り、農家の平均年齢はもう70歳になってきて、ここ5年でコメを作れる人はいなくなるという集落が山のように出てきているんです。そういう状態になってるっていうことが根本的な原因で、もうコメを作れなくなってきている。どんどん生産が減ってきている。それに農水省は減反政策といって、需要が減ってるんだから生産も減らしましょうと言って、ギリギリ生産を減らす政策を続けてきたんですね」
壇蜜「今までやってきた」
鈴木「今でも続いてるんですよ。2018年に一度やめたって言われてるんだけども」
大竹「辞めてない」
鈴木「やっぱり同じ仕組みが続いていて、毎年これだけ需要が減ってるから、それに合わせて生産も減らそうねっていう誘導を全国にやってるんですよ。本当はコメが足りてないと、みんなわかってんだけども、今年の25年の作付も増やす必要はないという指示を出してるっていう状態」
壇蜜「そんなことないですよ!」
鈴木「でも農水省は、国は、今コメは余ってるんだ、足りてるんだという言い方をまだ続けてるわけです」
大竹「農水省の方は世間のことわかってらっしゃるんですか?」
鈴木「ですから、それを言ってしまうと、自分たちがやってきたことが」
大竹「否定されちゃう」
鈴木「そう、一つはまあね」
壇蜜「メンツのため?」
鈴木「そういう問題がやっぱり霞ヶ関にあるので、その点も一つは大きいのかなと。流通が何か隠してるんだと、流通で目詰まりが起きてるんだということが原因であって、生産量そのものは充分にあるんだと言うことを言い続けてきてしまったために、根本的な原因である生産ができなくなってきている」