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【困惑】エビチリ・回鍋肉・油淋鶏が合体した「かつやの中華ざんまい丼」に一人だけ頭のおかしなヤツがいる / エビチリとは…?

ロケットニュース24

もしかすると今年を代表する一作かもしれない──。

俺たちの心のとんかつチェーン「かつや」待望の新商品の名は、ズバリ『かつやの中華ざんまい丼』(税込979円)だ。商品名に『かつやの』と入っている時点で、かなりヤバイ気配が漂っている。

「ここから先は治外法権だ。俺たちのルール、俺たちのやり方でやらせてもらう」と言わんばかりであり、実際マジでそうだったので詳細をお伝えしたい。

・「かつや」新商品

本日2025年4月25日より期間限定で販売が始まった『かつやの中華ざんまい丼』。いつもと違って定食はなし。丼一択となっているあたり、「かつや」の強硬な姿勢がうかがえる。

「かつや」によると今回の新商品は、エビチリ・回鍋肉(ホイコーロー)・油淋鶏(ユーリンチー)の3品が一堂に会しているらしい。一人バーミヤンかよ! 豪遊すぎるだろ!! その実物が……

こちらだ!

・安定のカラーリング

おかしいな、私(あひるねこ)の気のせいだろうか……中華料理ってこんなに茶色かったっけ? 中国4000年の歴史を彩る多種多様な色彩も、「かつや」の前ではほぼ単色になり果てるようだ。

とはいえ、その内容は我々 “かつや者” にとって、この上なく魅力的なのも事実。順番に見ていこう。

まずは回鍋肉。男子心をくすぐる濃いめの甘辛~いタレが、キャベツと厚切りの豚肉によく絡む。

ダメな回鍋肉は半分以上がキャベツ、それも固い芯の部分ばかり入っていたりするものだが、こちらは思っていた以上に豚肉が厚め&たっぷりで好印象だ。

強者ひしめく本作の中でも、まばゆいまでの主人公オーラを放っている。

続く油淋鶏は、ハッキリ言っていつものチキンカツに甘酸っぱいネギダレをかけただけ……なんだけども、これがあら不思議。しっかり油淋鶏になっている。

油淋鶏=揚げた鶏肉に甘酢ベースの香味ダレをかけた料理。という意味では、決して間違っているとは言えないだろう。法の抜け穴を突く「かつや」式脱法レシピだ。

そして最後はエビチリ……え!?

エビ……チリ……?

・エビチリとは

この反ルッキズムの時代に、こんなことを言うのは憚(はばか)られるのだが……あえて言おう。お前のようなエビチリがいるか。

そこに横たわっていたのは、エビチリソースをかけられ、エビチリへの擬態を半ば強制された正真正銘のエビフライ2尾。揚げたてサクサクなのが逆に哀愁を誘う。

「いや、エビにチリソースぶっかけたら、普通にエビチリですよね? それで何か問題あるの? って感じじゃないですか?」

と、ひろゆき風に論破してくる「かつや」の声(?)が脳内再生されそうになったが、さすがに無理……! まかり通るかっ……! そんな道理……!!

これをエビチリとして堂々と発売する「かつや」の胆力には、毎度のことながら笑うと同時に驚かされる。国内外の食産業の中でも圧倒的に異端かつ、無敵の企業であることは間違いないだろう。

ただ、この自称エビチリ……意外と悪くない。というより、今回の『かつやの中華ざんまい丼』の中では、むしろ正解な気がする。

・考え抜かれた布陣

あくまで可能性の話だが、もしエビフライではなく、一般的なエビチリが丼に盛り付けられていた場合、汁気の多い回鍋肉とケンカになってしまったのではないか。

また、純粋な揚げ物が全体の3分の1という状況も、「かつや」の新商品としては少々寂しかったかもしれない。そう、頭がおかしいとしか思えなかった「かつや」の判断が、実はあらゆる意味で最適解だったのである。

・暫定1位

1000円弱という金額は評価が分かれそうだが、個人的には味・ボリュームともに一切の文句なし。今年の期間限定メニューの中では現時点でナンバーワンの出来だと思う。

ただ、一度でもこの前例を認めてしまうと、今度はエビフライにニンニクソースをぶっかけて、ガーリックシュリンプなどと言い出しかねないだろう。

もしかしたら後年、「あれが歴史の分岐点であり、エビフライという概念が崩壊した瞬間だった」と位置付けられる可能性もある。私たちは今、終わりの始まりを目の当たりにしているのかもしれない。

参考リンク:かつや
執筆:エクストリームかつや者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.

★「かつや」関連の記事はこちら → シリーズ「かつや者」

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