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瀬谷警察・消防署 人材確保へタッグ 初の合同説明会に20人超

タウンニュース

消防車両を見学した

瀬谷警察署(木暮勝署長)と瀬谷消防署(細川直樹署長)が3月26日、警察官や消防職員を目指している人を対象に情報提供やPRする「合同オープンカンパニー」を開催した。それぞれの人材確保に向けた初の試みで、高校生から20代まで約20人が参加した。

瀬谷警察署によると、この取り組みは警察の吉田明弘前署長と細川署長の間で持ち上がったもの。会合のなかで採用の話になり、少子化の影響などから、お互いに苦慮している状況を共有したという。職務内容や組織はそれぞれ異なるが、市民の安全を守る公務員という点は共通しているため、警察と消防に関心を持ってもらい、人材確保につながればと合同で説明や職業体験を行うことになった。

業務紹介や体験も

合同説明会の前半は瀬谷消防署で開かれ、職員が業務内容を説明。消防隊や救急隊などの活動を担当する「警防課」、地域住民向けの啓発イベントや施設への立入検査などを行っている「総務・予防課」を紹介したほか、近年の消防や救急の出場件数にも触れた。

人命救助などを行う専用車両の資機材見学や、4月から運用が始まった防火衣を着装する時間もあり、装備一式を身に付けた参加者は足踏みしたり、歩いたりと、その着心地を確かめていた。

後半は瀬谷警察署で実施され、指紋を検出する鑑識課の仕事体験や、白バイ隊員によるテクニカル走行の見学などがあった。また、神奈川県警の担当者が、採用試験の仕組みや対策のポイントを説明した。

木暮署長も登壇し、警察に就職するメリットについて解説。リストラがなく安定していることや、子どもたちの憧れの職業であること、交通課・刑事課・地域課・警備課など幅広い業務から自分に合った仕事を選べることなどをPRした。さらに、現在は転職が当たり前の時代だとして、「働いてみて自分に合わないと思ったら、違う道に進む選択肢もある。迷っている人がいたら、まずは受験して欲しい」と呼びかけた。

消防の仕事に関心があり参加したという専門学校の2年生は、「それぞれの業務内容がわかって良かった。警察の採用試験も受けてみたい」と話していた。

指紋採取を体験

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