インド人にモテるかもしれない私が X(旧Twitter)で「インド人にウケそうなポスト」を投稿し「インドでブースト」させた結果 → 異常事態が起きた
先日の記事で「X(旧Twitter)でポストをブースト(プロモーション)したらどうなるのか?」という検証を行った。Xで有料プランに加入し、さらに金を払えば誰でも自分のポストを「広告」として他人のタイムラインに出現させることが可能なのである。
この「ブースト」機能だが、実は“ブーストさせる地域を選べる”ことをご存知だろうか? 世界におけるXの利用者数は1位アメリカ、2位日本、そして3位はインドらしい。インド……インドなら勝算があるぞ。なぜなら私は “インド人にモテる可能性がある女” だから。
ってことでインドでポストをブーストしてみた!!!
・インドと私
まず、なぜ私が “インド人にモテる可能性がある” のかをご説明しよう。あれは以前インドへ行ったときのこと。SIMカードを購入しようと、街のケータイショップを訪れた私。すると……店のご主人が「君はインドの有名な女優に似ている」と言って騒ぎ出した。
ご親切にその女優さんの画像を示し「ね? 似てるだろう?」とご主人。全く似ているとは思わないのだが、たいそう綺麗な女優さんである。と、いうことは……だ。
「インド人の目には、私が美女に見える」という仮説が成り立つのではないか?
以上が、私がインド人にモテる可能性がある根拠である。インドの人ならあるいは、私のポストに好意的な反応を示してくれるかもしれない。
そうと決まれば、さっそくポスト用の自撮りをする。前回は「何てことのないポストがブーストでどこまで伸びるか」を検証したが、今回はインドがターゲットのため過去のデータが一切通用しない。ならばいっそ“インド人に媚びまくったポスト”を作成しよう。
幸いウチにはインドの民族衣装『サリー』とインドで買ったアクセサリーがあるので着用。前回はビール片手に撮影したが、インドは宗教上の理由から酒はダメな可能性がある。なので花を持ってみましたよ。花NGな国はさすがに無いでしょう。
そして完成したポストが……
コレである!
ヒンディー語で「調子どう?」みたいな一文も添えてみた。日本の女子が頑張ってインド人ウケを狙ってること、好意的に伝わればいいのだが……。
・検証開始である
さてインドの首都デリーと東京では3時間半の時差がある。
よってブーストするのは「インド時間の17時から」と決めた。みんな暇してる時間帯かな? と、なんとなく思ったからだ。
投稿から20分……ポストは「827インプレッション・76いいね・6コメント」を獲得した。この段階ではまだブーストしていないため、主に私のフォロワーさんがポストを見てくれた数字である。
ここからブースト場所を「インド」に設定し、前回と同じく4000円を投入してゆく。いっけぇぇえええ!!!!
果たしてインドの人はどんな反応を示すのだろう……怒られないかなぁ? ハラハラ……!
・勝負は一瞬
かくしてブースト10分後。
一気に8000インプレッション。前回の記事でもお伝えしたが、とにかくスタートダッシュがスゴイのだ、ブーストってヤツは。
ブースト20分後。
ば、ばかな! 4万7000インプレッション突破だと!? この10分で4万人近くが見たことになる。4000円課金の最大リーチ数は1.5万人のハズだが、この時点でゆうに3倍を超えているぞ。一体何が起きているというのか……?
ブースト30分後。
6万インプレッション突破。信じられない数字である。
・結果そして結論
ブースト1時間後。
前回同様、ボチボチ停滞し始めたようだ。ただ前回と明らかに異なるのは、コメント、リツイート、いいね数が多い点。見ればほとんどがインドの方である。ありがてぇ。
ブースト6時間後。
日付変わって深夜。前回の流れだとブースト終了してもいい頃合いだが、まだ終了の通知は来ない。インプレッションは微増しており、ブースト効果が継続しているのかいないのか、ジャッジが難しいところだ。ちょっと限界なので寝ます。インドのみなさん、おやすみなさzzz……
そしてブースト13時間後となる翌朝。
ブーストがいつ終了したのか正確には不明だが、寝ている7時間でインプレッションは2万くらい増え、10万に迫ろうというところであった。前回検証の最終着地が2万5000だったことを考えると驚異的な伸びだ。
この差の原因を突き止めることはシステム上不可能。1つだけありえるとすれば「リツイート」なのだが、確認したところ、数万規模の拡散力のあるアカウントがリツイートしてくれた痕跡は見当たらなかった。Xのことはよく分からないなぁ……。
X上ではこのポストのアクティビティを確認することができる。前回と同じ仕組みなら、ここにある「◯◯%」というのは “数字のうち、ブーストによって得られた割合” を表しているはず。
しかしながら、現時点の601いいねのうち、少なくとも76いいねに関してはブースト前に獲得しているので、「601いいねのうち98%がブースト経由」では辻褄が合わない。だとすれば、このパーセンテージは一体何を示すというのか?
また前回は確認できた「新しいフォロワー数」が表示されなくなっているなど、ここ1カ月で明らかな仕様の変化が起きているっぽいブースト機能。何度も言うけどXのことは本当によく分からないなぁ。
なお全てがブースト経由かどうかは分からないが、この半日で増えたフォロワーは20人。インドで認知されることにどんなメリットがあるのかは一旦置いといて、想定の5〜15倍ほどのリーチ数があったとなると、インドブースト大作戦は限りなく「大成功」に近いといえよう。
そして今回の検証のキモだった “私がインド人にモテる可能性” もかなり信憑性を帯びてきたといえるハズ。少なくともインドの人が日本人に対して友好的なのは間違いない。あと、インドの人は日本人より気軽に「いいね」してくれがち。好きです、インド!
インドの人に伝えたいことがある人は、ぜひポストをインドでブーストさせてみてくれ!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.