伊賀市長の「クレイジー」発言 前市長が質問状の回答公開
三重県伊賀市の稲森稔尚市長(41)が市議会一般質問で「クレイジー」という表現を用いて答弁したことに対し、質問状を提出していた岡本栄・前市長(73)は1月9日、記者会見を開いて稲森市長からの回答を公開した。
質問状の提出は昨年12月25日。岡本前市長によると、自宅に回答書が届いたのは今月8日。稲森市長は「『クレイジーなもの』と発言した真意は、成人式を18歳にするという方針やその過程が市民や当事者の思いを無視し、『あまりにも不適切なもの』であったということを表現したもの」と回答した。
文書を確認した岡本前市長は「何にも答えていない。言葉の海の中からクレイジーという言葉をつかみ出すという感覚は、人権に対する意識が甘いという気がした。大いに気を付けてもらいたい」と納得がいかない様子だった。今後については「市議会の良識ある方々がしっかりと対応することに期待している。これ以上追及するつもりはない」と話した。
岡本前市長が問題視した発言は、昨年12月10日にあった一般質問「『18歳成人式』を行わず『二十歳の集い』にする理由」での答弁。稲森市長は「前市長と同じプロセスをたどったという問い合わせだが、間違ったものは速やかに改める。クレイジーなものは。クレイジーだったと思っている。プロセスも含めて。クレイジーなものはしっかり見直すということが大事だと思う」と発言していた。