弾丸「新島」釣行記 ジギングでねらいの魚が釣れない…あなたならどうする?
弾丸日程にて急遽「新島」へオフショアジギングに出掛けた先日。しかし、釣りは自然相手のアクティビティ。必ずしも釣りたいときにねらいのターゲットが釣れるわけではありません…。そんな、ねらいの魚が釣れないときでも楽しむために、私流ではありますが、釣れないときの対処法をお届けしましょう。
常春な島「新島」
新島の場所と行き方
「新島」とは東京都心から南に約160kmに位置し、東京竹芝からジェットフォイルで2時間20分ほど、調布飛行場からは30分ほど。そして、下田からはフェリーで3時間ほどで到着できる、比較的アクセスのよい離島です。
太平洋上にあるためさまざまな種類の魚が釣れる、釣り人には魅惑的な島でもあります。
釣れる魚
釣れる魚は、引きの強いヒラスズキやマダイ、マグロ、カツオ、ヒラメ、アオリイカ、そしてなんといっても身が柔らかく甘いアカイカの盛んな島でもあります。島の周りは海のため全てがフィッシングポイントになります。
目標はジギングでカンパチ!…のはずが
先日、ジギングを楽しむために新島を訪れました。ねらいのターゲットはカンパチ! そんな釣行の模様とともに、豊富な新島の魚たちをご紹介しましょう。
青物をねらってみたものの…
まず、朝一は反応が多いので期待しながらボートを走らせました。カンパチは根や起伏が激しい場所に生息している場合が多いので、根周りを探る釣り。今回は鵜渡根島周りを重点的に攻めることにしました。
メタルジグは150~200gのものをチョイス。ハヤブサの「バーチカルメタルジグ ジャックアイ エアジャーク スケイル」を使用しました。
このジグを選んだ理由は「リアル魚鱗ホロ」。その見た目がまさにベイト! そこにいる小魚に似ていて、違和感なく捕食してくれると思い選んだというワケです。しかも、このサイズのジグをシャクルと潮や水圧の抵抗で結構疲れるのですが、薄型のため疲れにくいのが利点。そして、当日のベイトの大きさとマッチしていたので使いました。
しかし反応がなくベイトもまばら、いろいろ探しましたがカンパチの反応がありません…。また、潮がぶつかりジグをイメージ通りに動かすことが難しかったためか、アタリはありませんでした。そんなとき私はこう考えます「この日は案の定、反応がなかった…」と(笑)。
釣れないときは…お土産確保を忘れない!
ねらい通り釣れないときに大活躍するのが「ジギングサビキ」です。どうしてもジグ単体では釣りにくい場合、ジグに反応しなくてもサビキには反応することが多々あり、サビキを付けることで小型の魚も食いついてくれます。また、サビキに小魚が釣れそれを大型魚が捕食するというパターンもあり、面白い釣りです。もちろん、ジグに反応してサビキに食いつく場合もあり、お土産確保する場合は最強な仕掛となります。
しかし、それでも反応しない場合もあります。そんなとき私はロックフィッシュ一択です。ロックフィッシュはあまり棲み処を変えず、ある一定の場所に固まる傾向があります。遊泳力の高い魚はどうしてもあちこち行ってしまいますが、根魚の場合は獲物を待ち構えるスタイルですので、いる場所さえ分かれば高確率で釣り上げることができるのです。
といったわけで今回は、根周りでアカハタをゲットすることができました。
アカハタがヒットした際の根に潜る感覚は、サイズに関係なく引くので面白いです。また、食べても美味しい魚ですのでメインターゲットでもよいと私は思っています。
さらにタイラバにチェンジ
その後、タイが釣れているという情報があり「タイラバ」にチェンジ。リグを切り替えると、着底後すぐに反応がありました。ねらいのタイではなかったのですが、エソが遊んでくれましたよ。
タイラバサビキも使ってみた
タイラバで数投してみましたが、残念ながら本命の反応はナシ…。しかし魚探を見るとベイト反応が凄いとのことで、今度は「タイラバサビキ」をチョイス。するとすぐに、良型のムロアジなどが釣れました。
タイの反応がないため、タイラバサビキを使用してみたわけですが、タイラバサビキを使う理由はこちらもジギングサビキ同様、釣果UPが期待できるからです。メリットとしては釣れる魚の種類が増え、タイラバにはないアピールが可能なところでしょう。
その後もタイラバサビキでさまざまな魚をゲット。ムロアジを連発したうえ、ほかにも本土では見かけない魚が釣れ、とても楽しいボート釣行となりました。
ねらいのターゲットが釣れないときの対処法
さて、ねらいのターゲット、とくに「青物が釣れない、釣れにくい…」など、今回の釣行のような状況に陥った場合、どのようにすればよいでしょうか?
私の場合、基本「キャッチ&イート」を目的に釣りをしているため、ターゲットの魚がいない場合は釣りの範囲を広げるようにします。ジギングでメインターゲットが口を使ってくれないなら「シルエットを変える」「サビキに切り替える」など、いろいろな魚種が食いつきやすいようにリグを切り替えています。そうすることでボウズを逃れることができて、楽しい釣行になります。また、ねらうタナやポイントを変え、根魚など比較的移動しない魚をターゲットにすることで釣りやすくもなります。
青物ねらいの場合、青物は回遊の具合で釣果が左右してしまいます。必ずしも回遊にうまく当たるわけではないので、ぜひジギングで釣行する際は、保険としてサビキの持参と比較的ねらいやすいロックフィッシュもターゲットに追加してみてはいかがでしょうか。
新島を訪れたら、ぜひ立ち寄ってほしいラーメン屋さん
最後に、新島に行ったらぜひオススメのラーメン屋さんをご紹介しましょう。それが「どさん子 新島店」さんです。
50年の歴史があるラーメンチェーンで、“札幌ラーメン”のイメージが強いお店ですが、とくに私がオススメするのは鹿児島産黒豚使用の餃子と味噌ラーメンです。また、砂糖を使っていないバナナジュースも格別に美味しいのです。
ぜひ来島したし際は寄ってみてください。また店主自ら釣りをする方で新島の釣りを熟知しているので、有力な情報をゲットできるかもしれませんよ。
どさん子 新島店
住所:〒100-0402 東京都新島新島村本村6-2-14
TEL:04992-5-0823
HP:https://dskgroup.co.jp/
今回は急遽「新島」に行くことになりました。先日まではカンパチが比較的釣れているということで期待を膨らませたのですが、そう思い通りには行かないのが釣りの面白いところ。そんなときの私なりの釣りのスタイルを紹介させてもらいました。ぜひみなさんも、遠征など行った際の参考にしてみてください。そして、新島へもぜひ! 新島のポテンシャルは凄まじいですよ。
釣り・アウトドア好きな一般ライターさんを強力募集中!!
詳しくはコチラ!
レポーター
プロフィール:岸本 真彦
主にルアーフィッシングをメインに、仲間とワイワイフィッシングを楽しむのが大好き。釣り人との交流や情報交換を大切にがモットー。
インスタグラム:
@saizokh (URL: https://www.instagram.com/saizokh/)