切迫早産で長期入院へ 入院は夫婦の関係性を見直すきっかけに
2歳と0歳の姉妹を育てるママライターの【トッポジージョ】です。31歳のとき、第1子を妊娠しました。
夫が生活力を持っていれば長期入院も安心
第1子を妊娠したとき、2ヶ月ほど切迫早産で入院しました。夫はひとり暮らしが長かったので、助かりました。夫は自分で洗濯をし、部屋を掃除、食べるものを用意、生活用品の買い物もしていました。当たり前のようで、世の中意外とできる男性は少ないように思います。友人の中には、「里帰り中に夫がひとりで生活できないと思い、実家の近くに引っ越した」という人や、二世帯住宅や同居に切りかえたという人もいるくらいでした。
お互いの実家も近くではないので、親を頼りにはできません。入院中、夫の身の回りことを心配しなくてよかったのは大変助かりました。また、今後何か自分自身に急を要するような事が起きて私が何もできなくても安心できると実感し、夫を頼もしく感じました。
入院中だからこそ気づくことができた夫の優しさ
クリスマスや正月など楽しいイベントも多い時期の12月~1月にかけての入院で、さらに厳しい寒さからも入院生活を寂しく感じました。そんな入院生活では、夫が面会に来る時間が待ち遠しく、楽しみでした。夫は、そんな私の気持ちを知っていたかどうか分かりませんが、とても優しかったです。
入院中のストレスもあり、今思えばちょっとしたことに腹を立てたり感情的になったりする私に、冷静に対応してくれました。仕事が遅くなり、面会時間が10分足らずだろうとお見舞いに来てくれました。
忍耐強く、優しく、愛がある。そんな夫の素晴らしさに入院を経験したからこそ気がつくことができました。夫の支えがあったからこそ乗り切れたと感謝しています。
こんな関係性を持っていればよかったと後悔
入院中は夫婦の関係性を見直す機会にもなりました。まず情報を共有するように気をつけようと感じました。貴重品や入院中に欲しいものについて家に置いてある場所を夫に伝えるのですが、伝わらないことも多く、「もお!」と、夫にイライラしたりもしました。しかし、それもそのはず。夫にこれまで伝えたことがなく、自分ひとりで把握していたので、夫も知る機会がなかったのです。
思えば、妊娠中の母子の変化や出産のこともそうです。知ろうとしない夫に「なんて当事者意識がないんだろう」と、寂しく感じることも多々ありました。
でも考えてみると、妊婦に向けた情報はどれを読めばいいかわからないほど溢れているのに、夫に向けた情報は極端に少ないのです。それならば、自分自身で共感したものや夫に知っていて欲しい情報を夫に見せて、読んでおいてもらえばよかったと思います。直接言うとややこしくなること、言いにくいことも意外にうまく伝わるのではと感じます。
退院後、自宅に戻って確信した夫の苦手分野
退院して家に戻ったとき、夫はあまり掃除が得意ではないのだと確信しました。薄々は思っていましたが、それが確信に変わりました。汚部屋になっているわけではないのですが、家の中に生活感がなく、何となく空気もよどんでいる気がしました。
年末の大掃除は一切やっておらず、生活に支障はないものの、これからの新生児との生活を考えると、気になる点が盛りだくさんでした。それで、まず窓を開け放ち、空気を入れかえました。子どもがうまれたあとも、子どもが寝ている時間にはひたすら掃除をしていました。
妊娠38週で身長48.2㎝、体重2926gの女児を無事出産しました。妊娠、入院生活では、夫のいいところ、苦手なところの再発見ができました。また夫と自分の違いを再認識するきっかけになりました。
出産はゴールではなく、新しい家族の形のスタートです。つい子どものことばかりに気がいってしまいがちになりますが、夫は大切な最愛のパートナー。出産前に、結婚当初の気持ちを思い出し、いいところも苦手なところもひっくるめて自分が選んだ相手なのだと再認識することで、マタニティライフを夫婦でより楽しめるのでは思いました。
[トッポジージョ*プロフィール]
2歳差2人姉妹のママです。姉妹ともに妊娠糖尿病と切迫早産による長期入院をへて出産しました。長女は誘発による計画分娩、次女は逆子の為帝王切開手術でした。同じ状況のママの情報になればと思い、記事作成中です。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。